鹿児島県職員ら逮捕の贈収賄事件 内部資料を「積算ソフト製作会社に売っていた」
2022年6月20日19:35
鹿児島県の公共事業に関する内部資料を知人に提供した疑いで、鹿児島県職員の男らが逮捕された贈収賄事件の続報です。
内部資料の提供を受けた知人の男は「工事費を見積もる積算ソフトの製作会社に売っていた」と話していることが、警察への取材で新たに分かりました。
この事件は、2020年3月から11月までの間に、鹿児島県 南薩地域振興局 土木建築課の技術補佐・野添芳浩 容疑者(59)が、非公表となっている公共事業設計単価表を知人の小川昭寛 容疑者(64)に提供した見返りに、約10万円の飲食接待を受けた疑いで逮捕・送検されたものです。
公共事業設計単価表は県発注の土木工事の資材単価が載っていて、野添容疑者が小川容疑者に提供したのはすべての数字が記された非公表版です。
この単価表について小川容疑者は「積算ソフトの製作会社に売っていた」と話していることが警察への取材で新たに分かりました。
積算ソフトは建設会社などが工事費を見積もる際に使われるもので、非公表の単価表があることで精度が高まり、このソフトを導入する会社は有利な条件で公共事業の入札ができた可能性があります。
野添容疑者の逮捕後の会見で、県は単価表が流出したことについて「公共事業の発注に影響はない」としていましたが、県内の公共事業に関わる関係者は「積算ソフトの導入には高額な費用がかかるため、規模の小さい企業は入札額を自ら計算している」と話し、今回の事件に対して憤りを感じていました。
鹿児島県の公共事業に関わる関係者
「とても公平じゃないと思う。それまでの時間とか、かける労力があるので、公平ではない」
警察によりますと、資料のやりとりは約20年にわたり行われていたとみられ、野添容疑者は「小川容疑者から提供を持ちかけられた。何回も要求されたので応じた」と話しているということです。
内部資料の提供を受けた知人の男は「工事費を見積もる積算ソフトの製作会社に売っていた」と話していることが、警察への取材で新たに分かりました。
この事件は、2020年3月から11月までの間に、鹿児島県 南薩地域振興局 土木建築課の技術補佐・野添芳浩 容疑者(59)が、非公表となっている公共事業設計単価表を知人の小川昭寛 容疑者(64)に提供した見返りに、約10万円の飲食接待を受けた疑いで逮捕・送検されたものです。
公共事業設計単価表は県発注の土木工事の資材単価が載っていて、野添容疑者が小川容疑者に提供したのはすべての数字が記された非公表版です。
この単価表について小川容疑者は「積算ソフトの製作会社に売っていた」と話していることが警察への取材で新たに分かりました。
積算ソフトは建設会社などが工事費を見積もる際に使われるもので、非公表の単価表があることで精度が高まり、このソフトを導入する会社は有利な条件で公共事業の入札ができた可能性があります。
野添容疑者の逮捕後の会見で、県は単価表が流出したことについて「公共事業の発注に影響はない」としていましたが、県内の公共事業に関わる関係者は「積算ソフトの導入には高額な費用がかかるため、規模の小さい企業は入札額を自ら計算している」と話し、今回の事件に対して憤りを感じていました。
鹿児島県の公共事業に関わる関係者
「とても公平じゃないと思う。それまでの時間とか、かける労力があるので、公平ではない」
警察によりますと、資料のやりとりは約20年にわたり行われていたとみられ、野添容疑者は「小川容疑者から提供を持ちかけられた。何回も要求されたので応じた」と話しているということです。