番組表
ON AIR
  • 3:47オープニング
  • 3:55テレビショッピング
  • 4:25テレビショッピング
  • 4:55テレビショッピング
  • 5:25めざましテレビ
  • 8:00めざまし8
  • 9:50ノンストップ!
  • 11:20ぽよチャンネル
  • 11:25国分太一の気ままにさんぽ
  • 11:30FNN Live News days
  • 11:45ポップUP!
  • 14:45かごnew
  • 15:15テレビショッピング
  • 15:45ぽよチャンネル
  • 15:50KTSドラマスペシャル
  • 16:50Live News イット!
  • 18:09KTSライブニュース
  • 19:00林修のニッポンドリル 学者と巡る世界遺産SP清水寺&平等院鳳凰堂
  • 21:00ホンマでっか!?TV
  • 21:54KTSニュース
  • 22:00テッパチ!
  • 22:54九電グループpresents かごんま未来ノート
  • 23:00TOKIOカケル
  • 23:40FNN Live News α
  • 24:25トークィーンズ傑作選
  • 24:55KinKi Kidsのブンブブーン
  • 25:40ぽよチャンネル
  • 25:45じっくり聞いタロウ 〜スター近況(秘)報告〜
  • 26:15テレビショッピング
  • 26:45テレビショッピング
  • 27:15天気予報
  • 27:16ぽよチャンネル
  • 27:19クロージング

ニュース・スポーツ

「6年間検討も苦渋の決断」戦火免れた鹿児島市の旧藤武邸(国の登録有形文化財)解体へ

2022年8月5日17:00

鹿児島市にある旧藤武邸という建物をご存じでしょうか。昭和初期に建てられたもので、細部には細かな装飾や遊び心が施されている美しい建物です。戦火を免れた鹿児島では数少ない木造建築として、国の登録有形文化財にも指定されています。

しかしこの建物が2022年末にも解体される運びとなっています。所有者が苦渋の決断をせざるを得なかったその理由とはー。

鹿児島市の上町(かんまち)地区。篤姫の生家や上級武士の家が多くあったエリアにその建物はあります。

旧藤武邸。1939(昭和14)年、当時、呉服店を営んでいた藤武喜助氏によって建てられました。

設計には京都の宮大工が携わっていて、建設費は現在の貨幣価値で3億円以上とも言われています。

この建物について1級建築士の池田賢一郎さんはこう語ります。

「初めて見たときはもう、圧巻ですよね。すごい!って。こんな建物が鹿児島市の真ん中に残っていることがすごいなと」

ノスタルジックなその建物は、コマーシャルやプロモーション動画などのロケ地としても使われています。

1級建築士・池田賢一郎さん:
廊下のなげしの部分が一本もの(の木材)を使っている。これだけの長さの正目(模様が均一)の材料を取るのは難しかったんじゃないか

ここの特徴は「藤武」さんにちなんで「藤」の欄間が大きくどーんとつくられている。床柱は竹を丸々1本使った床柱が入っています

藤武さんの名前にちなんで建物には至る所に藤や竹の装飾が施されています。

2階へと続く階段は自然の木をそのまま取り入れた遊び心あるデザインが特徴。手すりには根元の部分が鋭く曲がった木をそのままはめ込んでいます。

1級建築士・池田賢一郎さん:
大工さんの仕事してはとても丁寧できれいだと思います。どこか”雅”というか、京都らしさが垣間見えている気がする。鹿児島の造りとはちょっと違う気がします

戦火を免れた鹿児島でも数少ない昭和初期の木造建築で、旧藤武邸は後世に残すべき建物として2013年に国指定の登録有形文化財に指定されました。建築の専門家もその価値を高く評価しています。

鹿児島大学工学部・鰺坂 徹教授:
鹿児島にとって非常に貴重な建物だと思いますね。美しい景観がある場所にあって、そこに戦前からある。鹿児島は空襲を受けていますから、本当に数少ない、唯一に近い建物

しかし、この旧藤武邸、取り壊されることが決まったのです。

鹿児島県教育会館維持財団はこの建物と、鹿児島市山下町の県教育会館を所有していますが、県教育会館の老朽化に伴い、建て替えを余儀なくされています。

移転地を探したものの条件に合う代替地が見つからず、維持費がかさんでいた旧藤武邸を取り壊してこの場所に新たな教育会館を建てることを決断しました。

SNS上では市民から取り壊し反対の声が上がっていますが、財団は「建物を残す方法を6年間探したが見つからず、苦渋の決断をした。引き返すことは難しい」としています。

1級建築士・池田賢一郎さん:
取り壊しは残念だが、もし直接見学できる機会があれば1人でも多くの人に建築美を目と心に焼き付けていただきたいと僕は思います。

鹿児島大学工学部・鰺坂 徹教授:
歴史的建築物は壊したら二度と造ることができない。何とか良い知恵を出して継承することはできないか

様々な声が聞かれる中、新たな県教育会館は設計段階に進んでいます。このまま計画が進めば2022年の末ごろには旧藤武邸は解体されるということです。

全国的にも維持・管理費が支払えず、文化財を解体するケースが増えているといいます。貴重な建造物を残してほしいという市民の声も理解できますし、維持する側にも事情にあるのも事実です。旧藤武邸の一般開放は2022年9月末までです。

過去の記事