鹿児島商工会議所会頭らが約5年ぶりに台湾訪問 各地の商工会と交流
2023年11月15日(水) 20:05
鹿児島商工会議所のメンバーが約5年ぶりに台湾を訪問し、現地の商工業界の関係者と直接、交流を深めました。
今回、台湾を訪れたのは岩崎芳太郎会頭をはじめとする鹿児島商工会議所のメンバー19人です。コロナ禍で中断していた直接交流を新たなビジネスチャンスのきっかけにしようと、3日間で台湾各地を精力的に回りました。
南部の台南市では中華まんじゅうからスイーツまで幅広く生産している大手食品メーカー・奇美食品の工場を視察しました。
現地で「チーメイ」と呼ばれ親しまれているこのメーカーでは、日本のテーマパークでキャラクターをかたどった中華まんじゅうの販売実績があります。鹿児島という市場にも魅力を感じていると話します。同社の宋会長は、取材に対し「我が社の商品は日本人の口に合うのではないかと思う。鹿児島に商品を売ったり、鹿児島で日本人の口に合うものを生産することも考えられる」と、将来の日本進出に含みを持たせました。
台湾第2の都市、台中市の商業会と鹿児島商工会議所は1993年に友好盟約を締結しています。
関係者約50人が参加した意見交換会は、台中市進出口商業同業公会・劉宏洲理事長の「岩崎さん、会頭と渕本さん、副会頭、ありがとうございます、こんばんは!」という、流ちょうな日本語のあいさつで始まりました。
会では鹿児島の将来性について質問がありました。鹿児島からは台湾の半導体メーカー、TSMCの熊本進出をチャンスととらえた台湾の人材活用への期待や、観光やビジネスで鹿児島、熊本、台湾が連携して経済圏を構築するというビジョンが示されました。
しかし最大の注目は、2020年3月から運休が続いている台湾と鹿児島の定期航空路線の早期再開です。一行は台北のとなり、桃園市にあるチャイナエアラインの本社を訪れ、謝世謙会長らと面会しました。
会談の取材は認められませんでしたが、参加者によると、チャイナエアラインとしては鹿児島線に使用する機材の選定などが進んでいるということです。その上で、鹿児島空港の地上職員不足が運航再開のネックとなっている点を共有し、鹿児島側から問題解消に向けた今後の見通しなどを伝えたということです。
会談後、報道陣の取材に応じたチャイナエアライン・謝世謙会長は「鹿児島で人材が不足している状況は理解している。そこを皆さんの力で解決してもらい、一日も早く(鹿児島線を)再開させたい」と述べました。
今回の訪問について鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭は「鹿児島が国際化するとき台湾は重要な場所。5年のブランクは大きいがその5年間で(人脈のつながりは)なくなっていないのではないか。今から大切に育てていけば重要なネットワークになるのでは」と、3日間の成果を振り返りました。
今回、台湾を訪れたのは岩崎芳太郎会頭をはじめとする鹿児島商工会議所のメンバー19人です。コロナ禍で中断していた直接交流を新たなビジネスチャンスのきっかけにしようと、3日間で台湾各地を精力的に回りました。
南部の台南市では中華まんじゅうからスイーツまで幅広く生産している大手食品メーカー・奇美食品の工場を視察しました。
現地で「チーメイ」と呼ばれ親しまれているこのメーカーでは、日本のテーマパークでキャラクターをかたどった中華まんじゅうの販売実績があります。鹿児島という市場にも魅力を感じていると話します。同社の宋会長は、取材に対し「我が社の商品は日本人の口に合うのではないかと思う。鹿児島に商品を売ったり、鹿児島で日本人の口に合うものを生産することも考えられる」と、将来の日本進出に含みを持たせました。
台湾第2の都市、台中市の商業会と鹿児島商工会議所は1993年に友好盟約を締結しています。
関係者約50人が参加した意見交換会は、台中市進出口商業同業公会・劉宏洲理事長の「岩崎さん、会頭と渕本さん、副会頭、ありがとうございます、こんばんは!」という、流ちょうな日本語のあいさつで始まりました。
会では鹿児島の将来性について質問がありました。鹿児島からは台湾の半導体メーカー、TSMCの熊本進出をチャンスととらえた台湾の人材活用への期待や、観光やビジネスで鹿児島、熊本、台湾が連携して経済圏を構築するというビジョンが示されました。
しかし最大の注目は、2020年3月から運休が続いている台湾と鹿児島の定期航空路線の早期再開です。一行は台北のとなり、桃園市にあるチャイナエアラインの本社を訪れ、謝世謙会長らと面会しました。
会談の取材は認められませんでしたが、参加者によると、チャイナエアラインとしては鹿児島線に使用する機材の選定などが進んでいるということです。その上で、鹿児島空港の地上職員不足が運航再開のネックとなっている点を共有し、鹿児島側から問題解消に向けた今後の見通しなどを伝えたということです。
会談後、報道陣の取材に応じたチャイナエアライン・謝世謙会長は「鹿児島で人材が不足している状況は理解している。そこを皆さんの力で解決してもらい、一日も早く(鹿児島線を)再開させたい」と述べました。
今回の訪問について鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭は「鹿児島が国際化するとき台湾は重要な場所。5年のブランクは大きいがその5年間で(人脈のつながりは)なくなっていないのではないか。今から大切に育てていけば重要なネットワークになるのでは」と、3日間の成果を振り返りました。