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鹿児島市で長女ら殺害の罪 一審で実刑判決の男(35) 控訴審初公判

2023年11月16日(木) 20:28

2022年1月、鹿児島市の自宅で妻と生後10カ月の長女を包丁で刺し、殺害したとして、鹿児島地裁で懲役18年の実刑判決を受けた男の控訴審の初公判が16日、福岡高裁宮崎支部で開かれました。

弁護側は「被告は犯行当時、心身耗弱の状態にあり完全責任能力はなかった」と主張しました。

殺人の罪に問われているのは、本籍が鹿児島市吉野町で住所不定の無職、古市章人被告(35)です。

一審の鹿児島地裁の判決によりますと、古市被告は2022年1月、当時住んでいた鹿児島市吉野町の自宅で、妻の真穂さんと生後10カ月の長女、明里ちゃんの首を包丁で刺して殺害したとされています。

2023年5月、鹿児島地裁は「犯行時の記憶も鮮明で思考力や記憶力も保たれていることから完全責任能力はあった」として、古市被告に懲役18年の実刑判決を言い渡しましたが、古市被告はこれを不服として控訴していました。

16日、福岡高裁宮崎支部で開かれた控訴審の初公判で弁護側は「古市被告は犯行当時、精神疾患により、心身耗弱の状態にあったため、完全責任能力はなく、一審判決には事実誤認があった」と主張しました。

一方、検察側は控訴の棄却を求めました。

裁判は16日で結審し、12月14日に判決が言い渡されます。

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