11月の第3週は「鹿児島弁週間」やっど! 小学校で出前授業 鹿児島・鹿屋市
2023年11月17日(金) 20:15
11月の第3週は鹿児島弁にもっと親しみ、次の世代へつないでいこうと、鹿児島県が「鹿児島県方言週間」と定めている。大隅半島・鹿屋市の小学校では、「鹿児島弁劇団」による出前授業が行われた。
体育館に響くのは鹿児島に古くから伝わる「茶わんむしの歌」。児童らも手拍子で参加しにぎやかだ。
♪うんだもこ~らいけなもんな/あたいがどんちゃわんなんだ
ひにひにさんどもあるもんせば/きれいなもんごわんさー
(これはまたどういうもの?/私の家の茶わんなどは
1日に3度も洗っているから/きれいなものですよ!)
「ちゃわんむし」という料理を知らず「茶わんについた虫」と勘違いする様子を面白おかしく歌っている。
鹿屋市の大姶良小学校で行われた鹿児島弁たっぷりの授業。この日、講師を務めたのは大隅を拠点に活動する劇団「だっきしょ(鹿児島弁で落花生)」と、鹿児島市を拠点に活動する劇団「げたんは(鹿児島の郷土菓子。下駄の歯=下駄ん歯=に似ているところからこの名がついたとされる)」のメンバー合わせて15人。若い世代の鹿児島弁離れが進む中、メンバーは、県民にもっと鹿児島弁を使ってほしいと活動している。
劇団だっきしょ・今掛富代子座長:
今、全然(鹿児島弁を)子供たちがしゃべらないですもんね。大体、親が使わない世代になってますので、こういう活動を通じてひとつでも『ひったまがった(びっくりした)』でもいいから使ってほしいと思いますね
授業では清掃道具を持った児童の寸劇が始まった。
児童A:
チャンバラするが!(チャンバラしよう!)
児童B:
わかった!
簡単なやりとりだが、児童Bの「わかった!」は、共通語のイントネーションだと「か」が高くなるが、鹿児島弁では「た」が高くなる。
児童たちは劇で鹿児島弁に触れたり、実際に鹿児島弁を使って寸劇に挑戦したりと楽しい時間を過ごした。
ところで、鹿児島弁にはこんな法則があるのをご存じだろうか?
「AI」が「E」になる!
AIと言っても人工知能ではない。さっそく、博士に聞いてみっが!(聞いてみよう)
博士:
「あんたはたいがいにしなさい」と言われたことがあるかもしれないけど、この中にAIが隠れているの分かる?
たいがいをローマ字で書くと「TAIGAI」。2つの「AI」が隠れているのだ。
博士:
この「AI」を全部「E」に変えちゃうよ!
つまり「TAIGAI(たいがい)」が「TEGE(てげ)」:になる。実は鹿児島弁に「てげてげ」という言葉がある。「適当」とか「いいかげん」という意味だ。「てげてげでよかが!(適当でいいよ)」のように使う。
ちなみに「西郷どん(SAIGOどん)」は「せごどん(SEGOどん)」となる。以前某局のドラマのタイトルにもなった。
参加した児童は「とても楽しくてよく知れて良い機会になった」「もっと(鹿児島弁を)使ってみたいって思ったし楽しかったです」と、鹿児島弁への関心が一気に高まったようだ。
劇団だっきしょのメンバーは開口一番「すっごい楽しかったでした!」これも鹿児島特有の表現。共通語なら「楽しかったです」となるところだ。そして「大姶良小の子供たちがすごくノッてくれて、劇をしている自分たちも大いに盛り上がりました」と続けた。
鹿児島弁に興味を持った児童たち。最後は声を揃えて感謝の気持ちを伝えた。
「あいがとさげもした~(ありがとうございました)」
体育館に響くのは鹿児島に古くから伝わる「茶わんむしの歌」。児童らも手拍子で参加しにぎやかだ。
♪うんだもこ~らいけなもんな/あたいがどんちゃわんなんだ
ひにひにさんどもあるもんせば/きれいなもんごわんさー
(これはまたどういうもの?/私の家の茶わんなどは
1日に3度も洗っているから/きれいなものですよ!)
「ちゃわんむし」という料理を知らず「茶わんについた虫」と勘違いする様子を面白おかしく歌っている。
鹿屋市の大姶良小学校で行われた鹿児島弁たっぷりの授業。この日、講師を務めたのは大隅を拠点に活動する劇団「だっきしょ(鹿児島弁で落花生)」と、鹿児島市を拠点に活動する劇団「げたんは(鹿児島の郷土菓子。下駄の歯=下駄ん歯=に似ているところからこの名がついたとされる)」のメンバー合わせて15人。若い世代の鹿児島弁離れが進む中、メンバーは、県民にもっと鹿児島弁を使ってほしいと活動している。
劇団だっきしょ・今掛富代子座長:
今、全然(鹿児島弁を)子供たちがしゃべらないですもんね。大体、親が使わない世代になってますので、こういう活動を通じてひとつでも『ひったまがった(びっくりした)』でもいいから使ってほしいと思いますね
授業では清掃道具を持った児童の寸劇が始まった。
児童A:
チャンバラするが!(チャンバラしよう!)
児童B:
わかった!
簡単なやりとりだが、児童Bの「わかった!」は、共通語のイントネーションだと「か」が高くなるが、鹿児島弁では「た」が高くなる。
児童たちは劇で鹿児島弁に触れたり、実際に鹿児島弁を使って寸劇に挑戦したりと楽しい時間を過ごした。
ところで、鹿児島弁にはこんな法則があるのをご存じだろうか?
「AI」が「E」になる!
AIと言っても人工知能ではない。さっそく、博士に聞いてみっが!(聞いてみよう)
博士:
「あんたはたいがいにしなさい」と言われたことがあるかもしれないけど、この中にAIが隠れているの分かる?
たいがいをローマ字で書くと「TAIGAI」。2つの「AI」が隠れているのだ。
博士:
この「AI」を全部「E」に変えちゃうよ!
つまり「TAIGAI(たいがい)」が「TEGE(てげ)」:になる。実は鹿児島弁に「てげてげ」という言葉がある。「適当」とか「いいかげん」という意味だ。「てげてげでよかが!(適当でいいよ)」のように使う。
ちなみに「西郷どん(SAIGOどん)」は「せごどん(SEGOどん)」となる。以前某局のドラマのタイトルにもなった。
参加した児童は「とても楽しくてよく知れて良い機会になった」「もっと(鹿児島弁を)使ってみたいって思ったし楽しかったです」と、鹿児島弁への関心が一気に高まったようだ。
劇団だっきしょのメンバーは開口一番「すっごい楽しかったでした!」これも鹿児島特有の表現。共通語なら「楽しかったです」となるところだ。そして「大姶良小の子供たちがすごくノッてくれて、劇をしている自分たちも大いに盛り上がりました」と続けた。
鹿児島弁に興味を持った児童たち。最後は声を揃えて感謝の気持ちを伝えた。
「あいがとさげもした~(ありがとうございました)」