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台風１０号の影響で、鹿児島県内ではこれまでに１人が行方不明、２０人が重軽傷となっています。

鹿児島海上保安部などによりますと、８月２８日午後８時半ごろ、鹿児島市七ツ島２丁目の鹿児島港で、小型船を係留中に６４歳の男性が海に転落したということです。

海上保安部や警察、消防が捜索に当たりましたが見つからず、二次災害の可能性があるため、捜索は約３時間後に打ち切られました。

このほか、鹿児島県南さつま市では９０代女性が突風にあおられ転倒し、太ももを骨折したほか、鹿児島県奄美市でバイクを運転していた６０代の男性が横転し、右足を骨折するなど県内ではあわせて２０人がけがをしています。

また九州電力によりますと、午後１時現在、県内では約２０戸が停電しているということです。

また、台風の影響で県内の交通機関は多くが運休しています。

ＪＲ九州は九州新幹線の始発から鹿児島中央ー熊本間で運転を見合わせていて、３０日も始発から運転を見合わせる予定です。

在来線も２９日と３０日、県内の全ての路線で始発から運転見合わせとなっています。

肥薩おれんじ鉄道は２９日は終日運休、３０日は午前中は運転見合わせの予定です。また鹿児島市電、市バスも、２９日は始発から運行を見合わせています。

南国交通は路線バス、高速バスが２９日は終日運休、鹿児島交通も２９日はすべての路線で終日運休です。

また、県タクシー協会によると、タクシーの運行は台風の状況をみながら各社で適切に判断するということです。

続いて海の便です。

桜島フェリーは３０日の午前まで運航を見あわせ、鴨池・垂水フェリーは２９日は終日欠航です。

このほか鹿児島と離島を結ぶ便など、離島航路は軒並み欠航です。

空の便は２９日、鹿児島空港を発着する全便の欠航が決まっていて、鹿児島空港のターミナルは終日閉館となります。