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８月２７日から鹿児島県内を暴風域に巻き込んだ台風１０号は、２９日朝、薩摩川内市付近に上陸し、その後も九州を北上していて、県内ではまだ一部が暴風域に入っています。

県内では被害が相次ぎ、これまでに１人が行方不明、２２人が重軽傷となっています。

台風１０号は県本土を暴風域に巻き込み、２９日８時過ぎ、薩摩川内市付近に上陸しました。現在は長崎県雲仙市付近にあって、ゆっくりとした速さで北に進んでいます。

台風の接近に伴い県内では雨、風が強まりました。各地で視界が悪くなる大雨となり、屋久島と薩摩地方には線状降水帯も発生しました。

雨量は大隅地方を中心に増え、錦江町田代で５８６．０ミリ、肝付町前田で５７５．５ミリと５００ミリを超えました。最大瞬間風速は枕崎で５１．５メートル、鹿児島市で３８．８メートルを観測しました。

県内に出されていた暴風・波浪・高潮の特別警報は、すべて解除されています。また避難情報は一時、レベル５の緊急安全確保が三島村に、レベル４の避難指示が最大で県内３０市町村に出されましたが、午後６時現在、避難指示のみが１５市町村に出されています。