ニュース・スポーツ

連日お伝えしている台風１０号、鹿児島からは遠ざかりつつありますが、依然として県本土の広い範囲が強風域に入っています。

台風１０号は、現在、愛媛県の北にあって１時間に約１５キロの速さで東北東に進んでいます。

県内では依然として県本土の広い範囲で風速１５メートル以上の強風域に入っていて３０日夜遅くまでは強い雨と風に注意が必要となりそうです。

週末は広い範囲で晴れて、鹿児島市の最高気温は土日とも３６度まであがり、猛暑日になりそうです。

台風の復旧作業を行う方はしっかり水分補給、塩分補給をして熱中症にお気をつけください。

来週も高気圧に覆われて厳しい残暑が続きそうです。

このように遠ざかりつつある台風１０号ですが、塩田知事は県民に向けて、引き続き土砂災害に警戒するよう呼びかけました。

鹿児島県・塩田知事
「土砂災害の危険度が高い状況が続く見込み。引き続き厳重に警戒する必要がある」

３０日開かれた県災害対策本部会議では、台風１０号の県内での被害状況が報告されました。

県のまとめでは、３０日午前９時時点で県内で１人が行方不明、２７人が重軽傷です。

また住宅への被害は半壊が１棟、一部損壊などの被害が３８棟確認されています。

農業関連では、奄美大島地区のサトウキビや喜界町のゴマなど、現時点で被害額は２億７０００万円程度にのぼっています。

県は３０日から被害状況の調査を始めていて、今後被害額はさらに膨らむ見通しです。