【衆院選】自民公認候補が1勝3敗 各選挙区結果を記者解説 鹿児島
2024年10月28日(月) 18:40
衆院選鹿児島1区から3区の結果について衆院選担当の安楽記者に解説してもらいます。
1区では立憲民主党の川内さんが僅差で勝利しましたがこの結果をどう見ますか?
安樂遥記者
自民党への逆風が強く出た結果だと思います。
前回初挑戦で1万2000票余りの差をつけた宮路さんですが、今回は選挙期間中に「日に日に逆風が強まる感覚があった」と話していました。
一方の川内さんは裏金問題などで「自民党は限界を迎えている」と、自民党への批判を強めて票の取り込みを図っていて、川内さんの陣営からは「終盤になるにつれて有権者の反応がよくなり逆風が強まるのを感じた」との声も聞かれました。
そんな中、都市部である鹿児島1区に多いとされる無党派層の掘り起こしを図ろうと、宮路さんの陣営は選挙戦終盤になるにつれて、鹿児島中央駅や天文館での街頭演説を増やしたり、SNSでの発信を積極的に行っていました。
しかし、出口調査の結果では無党派層の5割以上が川内さんに投票していました。
今回の逆風を乗り越えられなかった宮路さんと、追い風に変えた川内さんで明暗が分かれたと言えそうです。
続いて2区についてですが、三反園さんが大差をつけての勝利ということになりました。
こちらは前回の衆院選の結果です。
前回は3人が立候補し、三反園さんと自民公認候補の得票の差は約1万2000票でした。
今回2区は過去最多の5人が立候補する選挙戦となったんですが、一般的に候補者が多い場合は票が分散し、得票差も狭まるのですが、三反園さんと自民公認の保岡さんの差は約2万6000票差でした。
同じ保守系候補の中で票差が広がったんですね。
こちらの要因はどういったことが考えられますか?
はい、三反園さんが幅広い層に支持を広げたことが大きな要因です。
こちらはFNNなどが行った出口調査の結果です。
支持政党別の得票率を見てみると、三反園さんは自民党支持層でも公認の保岡さんを上回っているほか、立憲や国民、無党派層など全てで保岡さんを上回っていました。
そして、今回の選挙戦で三反園さんが重要視していた公明党の支持層では6割近くの支持を固めていました。
そして3区です。
現職の農林水産大臣の小里さんと野間さんの3度目の戦いでした。
大臣効果はあったのでしょうか。
こちらも過去の選挙結果を見てみると前々回は約1万2000票差で小里さん、前回は約1万5000票差で野間さんが勝利しました。
そして、今回は野間さんの得票数自体は減ったものの、差は約3万票と前回の2倍に開きました。
さらに市町村別に見てみます。
前回選挙で小里さんが勝った自治体を赤、野間さんが勝った自治体を青としています。
小里さんは鹿児島県出水市・阿久根市・長島町・湧水町で野間さんを上回りましたが、今回を見てみますと、出水市と阿久根市では野間さんが逆転しました。
さらに、票田である、鹿児島県薩摩川内市と姶良市を見ても、小里さんが前回よりも差をつけられた結果となりました。
小里さんの大臣効果は限定的で、逆に公務で選挙期間中もなかなか地元に帰れず、地域を周りコツコツと積み上げてきた野間さんの信頼感が大きく勝ったと言えそうです。
1区では立憲民主党の川内さんが僅差で勝利しましたがこの結果をどう見ますか?
安樂遥記者
自民党への逆風が強く出た結果だと思います。
前回初挑戦で1万2000票余りの差をつけた宮路さんですが、今回は選挙期間中に「日に日に逆風が強まる感覚があった」と話していました。
一方の川内さんは裏金問題などで「自民党は限界を迎えている」と、自民党への批判を強めて票の取り込みを図っていて、川内さんの陣営からは「終盤になるにつれて有権者の反応がよくなり逆風が強まるのを感じた」との声も聞かれました。
そんな中、都市部である鹿児島1区に多いとされる無党派層の掘り起こしを図ろうと、宮路さんの陣営は選挙戦終盤になるにつれて、鹿児島中央駅や天文館での街頭演説を増やしたり、SNSでの発信を積極的に行っていました。
しかし、出口調査の結果では無党派層の5割以上が川内さんに投票していました。
今回の逆風を乗り越えられなかった宮路さんと、追い風に変えた川内さんで明暗が分かれたと言えそうです。
続いて2区についてですが、三反園さんが大差をつけての勝利ということになりました。
こちらは前回の衆院選の結果です。
前回は3人が立候補し、三反園さんと自民公認候補の得票の差は約1万2000票でした。
今回2区は過去最多の5人が立候補する選挙戦となったんですが、一般的に候補者が多い場合は票が分散し、得票差も狭まるのですが、三反園さんと自民公認の保岡さんの差は約2万6000票差でした。
同じ保守系候補の中で票差が広がったんですね。
こちらの要因はどういったことが考えられますか?
はい、三反園さんが幅広い層に支持を広げたことが大きな要因です。
こちらはFNNなどが行った出口調査の結果です。
支持政党別の得票率を見てみると、三反園さんは自民党支持層でも公認の保岡さんを上回っているほか、立憲や国民、無党派層など全てで保岡さんを上回っていました。
そして、今回の選挙戦で三反園さんが重要視していた公明党の支持層では6割近くの支持を固めていました。
そして3区です。
現職の農林水産大臣の小里さんと野間さんの3度目の戦いでした。
大臣効果はあったのでしょうか。
こちらも過去の選挙結果を見てみると前々回は約1万2000票差で小里さん、前回は約1万5000票差で野間さんが勝利しました。
そして、今回は野間さんの得票数自体は減ったものの、差は約3万票と前回の2倍に開きました。
さらに市町村別に見てみます。
前回選挙で小里さんが勝った自治体を赤、野間さんが勝った自治体を青としています。
小里さんは鹿児島県出水市・阿久根市・長島町・湧水町で野間さんを上回りましたが、今回を見てみますと、出水市と阿久根市では野間さんが逆転しました。
さらに、票田である、鹿児島県薩摩川内市と姶良市を見ても、小里さんが前回よりも差をつけられた結果となりました。
小里さんの大臣効果は限定的で、逆に公務で選挙期間中もなかなか地元に帰れず、地域を周りコツコツと積み上げてきた野間さんの信頼感が大きく勝ったと言えそうです。