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地域おこし協力隊が伝える“さつま町”の魅力 キーワードは「違和感」 鹿児島

2024年11月6日(水) 18:20

現在、鹿児島市で、鹿児島県さつま町の魅力を伝える展示が行われています。

キーワードは「違和感」。
さつま町で活動する地域おこし協力隊の3人が、移住者の目線で見つけた町の魅力を取材しました。


竹細工職人が組み上げた、丸いフレーム。
そこに鹿児島県の伝統工芸品の鶴田手漉和紙が、次々と貼り付けられていきます。

このオブジェ作りのワークショップは、鹿児島市のマルヤガーデンズ5階、オープンMUJIで11月2日から始まった「薩摩のさつま 魅える展」の一環で行われたものです。


さつま町の魅力を発信しようと開かれたこの展示。
「魅力」を発信するのは、現在、さつま町で活動する、3人の地域おこし協力隊員です。

彼らが着目したのは「違和感」。

地元住民にとっては当たり前の風景を、移住者ならではの目線で見つめ直すと、そこに隠れていたのは町の魅力でした。

地元の企業や生産者、温泉などを訪ね歩き、町の内外の人にどうしても知ってほしい、魅力あるさつま町の”違和感”を集め、その背後にある人の顔やストーリーを交えて紹介します。

地域おこし協力隊(東京出身)・青嵜直樹さん
「『田の神さぁ』も不思議でした。お地蔵さんなのかと思ったら『そうじゃない』って聞いて。どういう漢字を書くかも分からなくて」

東京都大田区出身の青嵜直樹さんは、さつま町の名物でこの時期に作られるあおし柿が、もともとは渋柿だと知って驚いたといいます。

青嵜さん
「渋柿を温泉に漬けると渋が抜けるというのは、最初は、え?どういうことですか?という。まったく味も想像できなかったので。最初食べてみてすごくびっくりした」

会場では展示のほかに、地域ブランド「薩摩のさつま」の商品の販売も。

ご当地香辛料「ひらめき」や、そば店が作った特製つゆ、「薩摩おごじょうゆ」など地域の特性を生かした商品が並びます。

地域おこし協力隊(関東からUターン)・田口佳那子さん
「これが『いちごまんじゅう』です」

記者
「あまりイチゴっぽくない。中に入っているんですか?」

田口さん
「と思うじゃないですか。入っていないんですよ。イチゴは入っていないけれど『いちごまんじゅう』という、すごく“違和感”のあるさつま町の名物」

賞味期限わずか1日という『いちごまんじゅう』は、さつま町で127年前から愛されてきた、米粉のもちもち食感が人気のおまんじゅうです。

もともとは、おまんじゅうを作っていた節子さんにちなんで「せっちゃん饅頭」と呼ばれていましたが、いつの頃からかいちごまんじゅうと呼ばれるようになったそうです。

田口さん
「黄色と赤の色合いがイチゴの花を表現しているとも、『まんじゅうを1個くいやん』がイチゴに変化していったとも。いろんな説があると聞いている」

住民にとっては当たり前すぎて見逃していたかもしれない、さつま町の魅力。

移住者ならではの視点で示される魅力に、来場者は関心を寄せていました。

地域おこし協力隊(東京からUターン)・中原満樹さん
「さつま町はどんな町で、どのような人たちがいて、いろいろな食べ物や風景があってというのを、1人でも多くの県内外の人に知ってもらって、愛着と誇りが持てるさつま町の未来を描いていければ」

「薩摩のさつま 魅える展」は11月10日まで、鹿児島市の無印良品マルヤガーデンズ鹿児島店前、オープンMUJIで開かれています。

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