番組表
ON AIR

ニュース・スポーツ

好評!“本の福袋”って? 「自分で選ばない本が入っていておもしろい!」 鹿児島・志布志市

2025年1月10日(金) 18:20

新年といえば初売りや福袋も楽しみの一つですが、鹿児島県志布志市の図書館にはこの時期限定の本の福袋というものがあります。

「自分では選ばない本が入っていて面白い」と好評です。

大きな「志」の文字が目立つこちらの紙袋がうわさの福袋です。

福袋には、「かおるしあわせ」や「猫好きの絵本3種」など、中身を連想させるダグがつけられています。

高校生2人組も福袋に興味津々です。

悩んだ末に選んだのは!?

福袋を選んだ高校生
「『希代の悪女揃えました』です。元々悪女が好きで。めっちゃ分厚い。3冊入ってる」

もう1人の生徒は、「最新、お金のしくみが分かる本」を選びました。

福袋を選んだ高校生
「NISAとか投資についての本が入っていた。将来必要だと思うので地道にちょっとずつ知識を増やしていきたい」

本の福袋があるのは、志布志市の市立図書館です。

「普段は読まないジャンルの本を手に取って欲しい」と、10年ほど前から毎年この時期に本の福袋を並べています。

福袋は、赤ちゃん、児童、ジュニア、一般と4つの年代に分けられていて、2025年はなんと74種類を準備。

本のエキスパートである18人の職員が、それぞれテーマを考え、オススメしたいとっておきの3冊をチョイス。

志布志市立図書館・竹ノ内美穂さん
「『あそぼ!』というテーマで本を選んだ。難しい言葉が書いていないので繰り返し読んでみたり。親子で一緒に読みながら触れあったりしてもらえたら」

また、本を借りた人には、新春限定の福引きも用意。

一方こちらは、本の通帳。

本物そっくりの通帳に自分が借りた本のタイトルを記帳できます。

利用者を楽しませる仕掛けがたくさんある志布志市立図書館。

こうした取り組みに力を入れる背景には、コロナ禍が終わっても利用者の低迷が続いている現実がありました。

志布志市教育委員会 生涯学習課図書館グループ・本田博文グループリーダー
「コロナ後とは言われるが、来館者は3割ほど減っていると感じている」

電子図書が普及したことも重なり、コロナ禍が終わった今も利用者の数が元には戻っていないそうです。

ならば、“図書館の質を上げてたくさんの人に来てもらおう”

恒例の本の福袋には、多くの人に図書館を利用して欲しいと願う職員の思いも詰められていました。

志布志市教育委員会 生涯学習課図書館グループ・本田博文グループリーダー
「まず職員が一生懸命頑張ることはもちろんだが、小さい子供から高齢者までたくさんの方に利用してもらえるようにやっていきたい」

普段は出会わない本に出会うことができて、ちょっと得した気持ちになる取り組みでした。

過去の記事