曽於市の伝統行事「鬼追い」 鬼が大暴れすると無謀息災、五穀豊穣 カメラマンも必死で撮影!? 鹿児島
2025年1月17日(金) 18:30
鹿児島県曽於市の伝統行事「鬼追い」を紹介します。
鬼が大暴れする少し変わったお祭りで、鬼は、私たち報道陣にも容赦なく襲いかかってきます。
カメラマンの奮闘ぶりにもご注目ください。
曽於市末吉町の深川熊野神社で毎年1月7日に行われる「鬼追い」。
山から下りてきた鬼が人里で大暴れすればするほど無病息災、五穀豊穣に恵まれ、良い1年になると言い伝えられています。
鬼がとにかく暴れるこの祭り。
祭りが始まる前の会場では、こんなアナウンスも…
「自己責任のもとで祭りを楽しんでいただきますようにお願いします」
地元の人に話を聞いてみても、アナウンスは大げさではなさそうです。
Q「鬼追い」ってどんな祭り?
見物客
「人がたたかれる、鬼に。ものすごく危険」
Qどのくらい危険?
「救急車が来るくらい」
さあ、祭りが始まり3匹の鬼が勢いよく飛び出してきました。
鬼に扮するのは25歳の厄年の男性です。
鬼がまとっている「御幣」を手に入れることができれば、御利益があると言われていますが、鬼はそれぞれ2人の仲間とともに、「鬼の手」と呼ばれる硬い棒を振り回しながら大暴れ!
これに対し見物客は「御幣」を手に入れようと、けがを覚悟の上で必死に鬼に近寄ります。
これこそが、けが人続出の理由なんです。
見物客に恨まれることがないように、鬼になった人はそのことを生涯内緒にするそうです。
「打て、打て、打て、打て、打て、打て」
マイクを通した実況にも熱がこもります。
この日撮影をしていたのは大隅に赴任して6年目の笠井カメラマン。
開始前に常連の見物客からはこんなアドバイスをもらっていました。
常連の見物客
「カメラマンも危ない。カメラだけは守ったほうがいい」
この道、約30年の笠井カメラマンも勇敢に撮影に挑みます。
しかし、鬼が恐ろしすぎたせいか、ここで痛恨のミス!
録画ボタンを押し間違えてしまい、狙った映像が撮影できず!
その代わりに映っていたのは地面ばかりです。
いかにカメラを守ろうと動いていたかが伝わってきました。
笠井カメラマン
「こんな危険な祭りだとは思わなかった。どこから来るか分からないし、機材を守ることで精一杯」
1時間弱におよぶ鬼と人との戦いが終わると、鬼は山へと帰っていきました。
見物客
「けがしました」
「いぇーーい」
「ヤッホー」
Q.痕が付いていますね
「めっちゃ痛い。よかった、たたかれて。また来年も戦いに来ます」
たたかれてもけがをしても、みんなが笑顔で帰る曽於市の奇習「鬼追い」。
鬼追い祭・実行委員長 迫杉雄さん
「今年1年頑張ろうという意気込み。だからこの日は方々から来ている」
御幣を手に入れた人たちは、自分の心の中の鬼との戦いにも勝ったのかもしれません。
鬼が大暴れする少し変わったお祭りで、鬼は、私たち報道陣にも容赦なく襲いかかってきます。
カメラマンの奮闘ぶりにもご注目ください。
曽於市末吉町の深川熊野神社で毎年1月7日に行われる「鬼追い」。
山から下りてきた鬼が人里で大暴れすればするほど無病息災、五穀豊穣に恵まれ、良い1年になると言い伝えられています。
鬼がとにかく暴れるこの祭り。
祭りが始まる前の会場では、こんなアナウンスも…
「自己責任のもとで祭りを楽しんでいただきますようにお願いします」
地元の人に話を聞いてみても、アナウンスは大げさではなさそうです。
Q「鬼追い」ってどんな祭り?
見物客
「人がたたかれる、鬼に。ものすごく危険」
Qどのくらい危険?
「救急車が来るくらい」
さあ、祭りが始まり3匹の鬼が勢いよく飛び出してきました。
鬼に扮するのは25歳の厄年の男性です。
鬼がまとっている「御幣」を手に入れることができれば、御利益があると言われていますが、鬼はそれぞれ2人の仲間とともに、「鬼の手」と呼ばれる硬い棒を振り回しながら大暴れ!
これに対し見物客は「御幣」を手に入れようと、けがを覚悟の上で必死に鬼に近寄ります。
これこそが、けが人続出の理由なんです。
見物客に恨まれることがないように、鬼になった人はそのことを生涯内緒にするそうです。
「打て、打て、打て、打て、打て、打て」
マイクを通した実況にも熱がこもります。
この日撮影をしていたのは大隅に赴任して6年目の笠井カメラマン。
開始前に常連の見物客からはこんなアドバイスをもらっていました。
常連の見物客
「カメラマンも危ない。カメラだけは守ったほうがいい」
この道、約30年の笠井カメラマンも勇敢に撮影に挑みます。
しかし、鬼が恐ろしすぎたせいか、ここで痛恨のミス!
録画ボタンを押し間違えてしまい、狙った映像が撮影できず!
その代わりに映っていたのは地面ばかりです。
いかにカメラを守ろうと動いていたかが伝わってきました。
笠井カメラマン
「こんな危険な祭りだとは思わなかった。どこから来るか分からないし、機材を守ることで精一杯」
1時間弱におよぶ鬼と人との戦いが終わると、鬼は山へと帰っていきました。
見物客
「けがしました」
「いぇーーい」
「ヤッホー」
Q.痕が付いていますね
「めっちゃ痛い。よかった、たたかれて。また来年も戦いに来ます」
たたかれてもけがをしても、みんなが笑顔で帰る曽於市の奇習「鬼追い」。
鬼追い祭・実行委員長 迫杉雄さん
「今年1年頑張ろうという意気込み。だからこの日は方々から来ている」
御幣を手に入れた人たちは、自分の心の中の鬼との戦いにも勝ったのかもしれません。