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指揮者・川瀬賢太郎さんが来鹿 若者たちと演奏会 演奏を通じ、若者に伝えたいことは― 鹿児島

2025年1月20日(月) 18:14

1月17日金曜日、鹿児島市で鹿児島国際大学の学生らによる吹奏楽の演奏会が開かれました。

コンセプトは「若者と一流演奏家との交流」。

指揮棒を振ったのは国の内外の著名な交響楽団での演奏が高く評価されている、日本有数の指揮者、川瀬賢太郎さんです。

川瀬さんが音楽を通して若者たちに伝えたかったこととは。

少し大きな拍手に迎えられステージに登場した指揮者。川瀬賢太郎さん。

名古屋や神戸のフィルハーモニー管弦楽団のほか、海外でも有数の公演で数多く指揮し高い評価を受けています。

川瀬さんがふるう指揮の下で演奏するのは鹿児島国際大学音楽学科の学生や、鹿児島高校の生徒ら約50人の若者たちです。

演奏会のコンセプトは「若者と一流演奏家との交流」。

学生たちは川瀬さんをはじめ、徳之島出身の打楽器奏者・幸多俊さんら4人の一流演奏家から、3日間にわたる技術指導を受けこの日を迎えました。

指揮者・川瀬賢太郎さん
「緊張します。『初めまして』のところで指揮をするのは独特の緊張がある」

そう口にしながらも「レベルによって音楽を変えることはない」と話す川瀬さん。この3日間で学生たちの必死さを感じたと言います。

指揮者・川瀬賢太郎さん
「僕が降りていった訳ではなくて『ここで待っているからみんなおいでよ!』と言う風にやっていった結果、もがきながらもみんな頑張ってそこに近づこうと努力してくれた。必死に食らいついてきてこの3日間レベルアップしていった」

一振り、一振り。音に魂を込めるように指揮する川瀬さん。

それに呼応して若者たちの伸び伸びとした音色が会場に響きわたり、曲に命が吹き込まれていきます。

会場が拍手で包まれる中、幕を閉じた演奏会。

川瀬さんと学生たちには、充実感いっぱいの笑顔があふれていました。


トランペットを担当・山元晃樹さん
「『ここどうしよう』と思っているところを、『ここはこうだ』と導いてくれるのがすごく勉強になった。また来て欲しい」

クラリネットを担当(ソリストとして演奏)・川島のどかさん
「(川瀬さんの指揮で)本当に贅沢な演奏ができた。ただ技術的に演奏するだけではなく表現する楽しさ、大切さを実感できた」

川島さんのお母さん
「ドキドキした。終わってホッと安心した。すごい楽しく聴けた」

指揮者・川瀬賢太郎さん
「彼らは同じ曲を通じて、同じ空間で、息づかいを感じながら、たまには主張したり、たまには寄り添ってみたり、音楽を通じて人生で学ばなければならないことの縮図のようなことを今やっている」

「人と人が顔を合わせて1つのものを作り合うことほど、実は素敵なものはってないんだぜってことが、彼らに伝わっていたらいいと思う」

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