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「“スライディングドア”を作りたい」 技に魅せられて フランス人家具職人が鹿児島・大崎町で技術学ぶ

2025年1月24日(金) 18:34

日本の技術を学ぶために、鹿児島県大崎町の木工所で働くフランス人の家具職人を紹介します。

男性は木工所をSNSで見つけ、その技に魅せられ働くことをメールでお願いしました。

格子や彫りにこだわったオーダーメイドのドアに、焼酎の醸造でもろみを混ぜる櫂棒。

そして、個性のある小物入れまで全て釘を使わず作ります。

大崎町にある、清水木工です。

職人の清水慎也さんは、妻の麻希さんと二人で工房を切り盛りしていて、注文を受け、製作しています。

2024年7月、2人に翻訳ソフトを使った日本語の文章に履歴書が添えられたメールが届きます。

それは、フランス人の家具職人から一緒に働かせて欲しいというお願いでした。

清水木工・清水慎也さん
「日本人も雇用したことがないので、うまく雇用ができるか分からないから、ちょっと待ってくれと思った」

メールの送り主、ケイモンセバスチャンさん27歳です。

きっかけは、SNSでした。

セバスチャンさん
「すごいね」

清水慎也さん
「ありがとう。載せてみるもんだね」


フランス人 家具職人・ケイモン セバスチャンさん
「家具の勉強を日本で(したかった)。日本のドア、スライディングドアの作り方を学びたかった」

日本のスライドドア、すなわち、ふすまや障子を作りたい!

2カ月におよぶメールのやりとりと面談の後清水さんは、セバスチャンさんを初の従業員として迎えることにしました。

期間は、ワーキングホリデーの制度を使って、1月から3カ月間です。

午前9時から午後5時まで、一緒に作業をしています。

清水さん
「…裏と表で違うかもね」

この日作っていたのは、3メートル四方の大きな引き戸です。

1ミリにも満たない、わずかなずれを何回も調整し、組み立てていきます。

清水さん
「やっぱりちょっと裏と表で違うね。ここだけ」

セバスチャンさん
「ここだけ?」

清水さん
「そう、ここだけ。ちょっとずらさないとね」

フランス人 家具職人・ケイモン セバスチャンさん
「私は違うドアの作り方を学んだ。フランスではスライディングドアを使わないので、スライディングドアをフランスに持ち帰って作りたい」

フランスに帰ったら自分の工房を作るのが夢のセバスチャンさん。

「ジャパニーズスライドドア」をどんどん広めてくださいね!

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