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迫る参院選 各陣営の動き加速 7月3日公示、20日投開票か 【鹿児島】

2025年6月19日(木) 19:00

7月3日公示、20日投開票とみられる参院選。

スケジュール通りなら公示まで残り2週間となりました。

鹿児島選挙区ではこれまでに自民党公認の園田修光さん(68)、共産党公認の松崎真琴さん(67)、参政党公認の牧野俊一さん(39)、無所属で立憲民主党の推薦を受ける尾辻朋実さん(44)の4人が立候補を表明しています。

公示が迫る中、各陣営の動きを追いました。

自民・元 園田修光氏(68)
「鹿児島県のこと、国のことを一生懸命やっていきたい」

自民党公認で元職の園田修光さん。

5月、鹿児島市で開かれた決起集会には県関連の自民議員のほか、初当選同期でかつて総理を務めた菅義偉副総裁の姿も。

自民党・菅義偉副総裁
「園田さんは私たちの仲間で最も社会保障、高齢化社会の実態をよく知っている」

「ガンバロー」

5月は自民党の森山裕幹事長とともに森山さんの地盤である大隅や霧島、種子島などを周り、支援を訴えました。

園田さんが各地で訴えるのは社会保障の充実です。

自民・元 園田修光氏
「年金、医療、介護、子育て、国の施策の中で守っていかなければならない」

自身がこれまで築いた人脈をいかして組織戦を展開する園田さん。

自民党公認候補として県議が選ばれなかった経緯から、県議の一部には「しこり」も残りますが、園田さんは地元の議員とともに支援を訴えたいとしています。

自民・元 園田修光氏
「毎週1回は必ず県議、市議と選対委員会を開いている。薄いところは誰の選挙区で『市議は、県議は誰ですね』『じゃあ一緒にやりましょうか』と顔と名前を覚えてもらうために一生懸命頑張っていきたい」

そんな中、保守層の切り崩しを狙うのが…

無所属・新 尾辻朋実氏(44)
「父・尾辻秀久でも見ることのできなかった景色を今私は見ながら歩んでいる」

無所属・新人の尾辻朋実さん。

自民党現職で勇退を表明している尾辻秀久参議院議員の三女です。

自民党公認の選考に漏れ、立憲民主党の推薦を受けて無所属で戦う道を選びました。

5月の事務所開きには立憲民主党や連合鹿児島の関係者に加え、尾辻さんの叔母で元自民県議の尾辻義さんも車椅子で駆けつけました。

立憲民主党・岡田克也常任顧問
「野党にしっかりと力を与えていただき、今始まった改革の流れを前に進めるためにぜひ皆さんの力を貸していただきたい」

立憲民主党の岡田克也常任顧問とともに街頭演説を行ったのは鹿屋市。

自民党の森山幹事長の地盤を切り崩すのが狙いです。

先週からは、「語る会」を始めました。

参加者
「尾辻さんのストロングポイントを教えてください」

無所属・新 尾辻朋実氏
「いくらなんでも今の永田町は、高齢の男性に人口比率が偏りすぎている。その中で40代の女性の声、皆さんに身近な世代の声が永田町に届いてほしいと切実に思う国民の一人として、44歳で女性であることが自分の最大の売り」

父親や叔母の名前が入ったチラシで保守層へのアピールもしつつ、尾辻さんは現役世代として国会に声を届けたいと訴えます。

一方、参院選鹿児島選挙区立候補表明者の中には、もう一人女性が。

共産・新 松崎真琴氏(67)
「国民の願いが生きる政治をつくっていく絶好のチャンス」

共産党公認で元県議の松崎真琴さんです。

共産・新 松崎真琴氏
「子供たち孫たちに希望あふれる未来を手渡していくために、全力を尽くして頑張り抜く決意」

松崎さんは2024年の衆院選でも鹿児島2区から立候補するなど、国政選挙は4回目の挑戦です。

出馬会見に同席した共産党県委員会の山口広延委員長は、松崎さんを擁立した理由を次のように話しました。

共産党県委員会・山口広延委員長
「どこに行っても共産党のことを語れる方だし、参議院議員選挙でも大いに力を発揮してもらいたいなと思って擁立した」

松崎さんは6月3日、自衛隊基地がある奄美大島を訪れ、「ミサイルがあると戦場となる危険がある」と訴えました。

共産・新 松崎真琴氏
「政府がなすべきは軍拡競争ではなくて、話し合いを繰り返し粘り強く行っていく平和の外交努力ではないか。今度の参院選で『大軍拡はやめて国民の暮らしを守れ』『平和を守れ』この声を一緒にあげていこう」

参政・新 牧野俊一氏(39)
「未来の子供たちに可能性をつないでいける国にするために頑張っていきたい」

先週、事務所開きで決意を語った参政党公認の新人、牧野俊一さん。

京都府出身の39歳で、県内の医療機関で救急医として勤務。

選挙は初挑戦です。

「ガンバロー」

5月は鹿児島市で集会を開き、県内の離島で議員を務める参政党の党員らと、島の現状や課題について意見を交わしました。

参政党・神谷宗幣代表
「皆さんの意思が政治を動かす。日本を考えて、未来を考えて、一緒に日本をよくする運動に参加してほしい」

6月7日には参政党の神谷宗幣代表が鹿児島市を訪れ、参政党への支持を訴えました。

参政・新 牧野俊一氏
「緊縮財政という失敗した政策のせいで、いったいどれだけの命が奪われたのか。救急の現場で命と向き合っている者として、予備自衛官として国を守ってきた者として、こんな状況、到底許すわけにはいかない」

こうした演説は支援者たちが動画を撮影しSNSなどで拡散。

牧野さんは支持の広がりを感じていると話します。

参政・新 牧野俊一氏
「認知も支持も広がっていると思う。国にとって大事なのは供給能力。特に農業・漁業など1次産業に手を入れていかないと、特に鹿児島では大事なのでそこをきちんと訴えていきたい」

定数1を巡り、これまでに4人が立候補を表明している夏の参院選鹿児島選挙区。

選挙戦を前に各陣営、熱を帯びてきています。

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