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19人が揃う! 鹿児島中央駅「若き薩摩の群像」に新たに2銅像 

2020年5月22日16:19

鹿児島中央駅東口の広場に立つ「若き薩摩の群像」にこの秋新たに2体が加わります。制作を手がける県内の彫刻家中村晋也さんに、作品にかける思いを聞きました。

【彫刻家 中村晋也さん】
「やっとみんなが揃ったなという段階です。もっと後でしょうね、色々なことを実感するのは」

鹿児島市内の自宅兼アトリエで作品の制作を行う彫刻家、中村晋也さん。

中村さんはこれまで「大久保利通像」をはじめ、数々のモニュメントを創り出してきました。

1982年に制作された「若き薩摩の群像」もそのひとつです。

幕末、薩摩藩がイギリスに派遣した留学生がモチーフになっています。

1865年、薩摩藩からイギリスに派遣されたのは19人。

しかし、作品には17体しかありません。

実は当時中村さんが制作を依頼されたのは、19人のうち、薩摩藩出身ではない2人を除いた17体のみだったのです。

【中村晋也さん】
「『これは薩摩人たちの話なんだ』と(言う人がいた)。今考えるとそんなこと言わなくていいじゃないと言いたくなるかもしれない。けれど当時としてはそうだった」

作品の完成からおよそ40年後の2020年2月、鹿児島市の森市長は2体の銅像を追加することを表明しました。

【2月の会見 森博幸市長】
「2020年、多くの人が来る県外の人に排他的と思われかねない。中村先生もその思いを持っていた。意見が一致し、今回予算に組み込んだ」

中村さんはすぐさま2体の制作に取りかかりました。

そして、完成した原型がこちらです。

椅子に座っているのが長崎出身の堀孝之。

そして、りりしく立っているのが土佐出身の高見弥一です。

【中村晋也さん】
「『俺は鹿児島人だ』、『俺は熊本人だ』とそんなことを言っている時代ではない。だんだん広い範囲がひとつの塊になってきている。この2人を入れることでこれ(若き薩摩の群像)が完成できた」

2体の銅像はこのあと鋳造作業が行われ、2020年秋には鹿児島中央駅東口の「若き薩摩の群像」に加わる予定です。

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