番組表
ON AIR

ニュース・スポーツ

鹿児島市の高校生自殺問題 再発防止のため調査委員会の常設化などを提言

2021年3月29日19:32

2014年、鹿児島市の県立高校の男子生徒が自殺した問題で、専門家でつくる再発防止策の検討会は、調査委員会の常設化などを盛り込んだ提言を塩田知事に報告しました。男子生徒の死からおよそ7年。亡くなった生徒の母親は「今度こそ検証体制に生かしてほしい」と訴えました。

「親の感情としては『もうこれで終われるんだな』って。『つらい』と言ったらいけないのだけれど」と、声を絞り出すように話すのは2014年に自殺で亡くなった鹿児島市の県立高校1年、田中拓海さんの母親です。

拓海さんが自殺をめぐっては2019年、県の再調査委員会が「いじめが拓海さんの自殺に大きな影響を与えた」と指摘し、検討会が再発防止策を協議してきました。

検討会は提言で、当時の学校などの対応について「情報共有も対応体制も不十分なままで場当たり的だった」と批判するとともに、自殺などの重大事案を調査する委員会を常設化するよう提言しています。

再発防止策等検討会の小山献弁護士は「今回の事案でも調査委員会立ち上げまで相当な時間が経過していて、当事者の記憶が失われていた。迅速に第三者が関わる詳細調査に移行することが望ましいだろう」と話していました。

このほか、提言では、教職員や管理職の研修に過去の事例の遺族などの当事者の話を聴く機会を設けるための検討を進めるよう求めています。

塩田知事は「教育委員会、学校、先生一人一人がこの提言からしっかり学び、いじめ防止の対策に取り組んでほしい」と述べました。

この提言について、田中さんの母親は「今度こそ検証体制で生かしてもらいたいし、県教委には取り組んでもらいたいという思いが強い」と話しました。

過去の記事