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大崎事件・第4次再審請求審 2日間の救命救急医の尋問終える 弁護団の主張は

2021年6月10日19:00

1979年、大崎町の牛小屋で男性の遺体が見つかった大崎事件を巡るニュースです。この事件では殺人などの罪で服役した原口アヤ子さんが一貫して無実を訴え、現在、4回目となる裁判のやり直し=再審請求の審理が鹿児島地裁で行われています。そして、9日と10日の2日間、弁護団が今回の再審請求審の“天王山”とする男性の死因や死亡時期の鑑定に関する尋問が行われました。

ここで弁護団の主張をおさらいします。

事件当日ですが、午後6時ごろに男性が自転車事故を起こして、午後9時ごろ、知人男性に自宅まで運ばれています。

確定判決では、男性は自宅に運ばれたあとの午後11時ごろ、原口さんらにタオルで首を絞められて殺害されたとされています。

これに対して弁護団は男性が事件前に起こした自転車事故で首に致命傷を負い、さらに、腸内で大量出血が起きていたと主張します。

男性はその後、約2時間半にわたってその場に放置されたことから低体温症になり、血が固まったことなどが死につながったとし、この午後9時ごろの時点ですでに死亡していたと主張しています。

この主張の柱となるのが、弁護団が新たな証拠として提出した救命救急医の鑑定です。

この鑑定を巡り、9日は鑑定を行った救命救急医への尋問が、10日はこの鑑定を否定する法医学者への尋問がそれぞれ非公開で行われました。

まさに最大の“ヤマ場”ともいえる今回の尋問。

弁護団は会見を開き、この2日間を次のように振り返りました。

大崎事件弁護団 鴨志田祐美事務局長
「どこにもほころびがなかった。すべてに答えをクリアに出した」

9日の尋問では弁護側の救命救急医が溝に転落して損傷を負った男性の首を保護せずに車の乗せたことなどが死因につながったなどと主張したということです。

そして、10日は検察側の法医学者への尋問が行われ、弁護団によりますと法医学者は腸内の出血や首の損傷について「死の原因とは考えられない」と救命救急医の鑑定を否定したということです。

大崎事件弁護団 森雅美団長
「検察側と真っ向から対立した。私たちが立証したいことを立証できいろいろおかしいということを裁判所に伝えられた」

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