お手柄「皆倉集落の13人」バケツリレーで初期消火 鹿児島・錦江町
2022年5月27日21:14
4月、鹿児島県錦江町で発生した火災で連携して消火にあたり、被害を最小限にとどめた13人が消防から表彰を受けました。初期消火の成功につながった、集落団結のバケツリレーと日頃の備えとは?
錦江湾を望む、風光明媚な場所にある錦江町の皆倉集落。平均年齢62.4歳、138人が暮らしています。
消防団員が3人しかいない皆倉集落で、4月10日、火災が発生しました。
90代の男性が所有するトラクターから火が出て、木造平屋の物置に延焼しました。
第一発見者の、野間茂行さんです。
火災の第一発見者 野間茂行さん
「たどり着いたら、向こうのトラクターが炎を上げて燃えていた。『火災です!』と叫びました。
火元の家に住む人に知らせる一方、消防にも通報。
消防に通報した 上玉利カツ子さん
「119番を思い出せなかった、慌ててしまって。」
消火器での消火も始めます。
火災の第一発見者 野間さん
「サッシを開けたところに消火器がたまたまあった。まずは初期消火をして、1回かけた。
大隅肝属地区消防組合 重 大介さん
「話を聞いたら、消火器を1本使ってなくなったので、違う人の家に取りに行ってとか、行った場所に消火器が設置されていたことがよかった。」
家庭に消火器があるか聞いてみると。
「はーい」
その場にいる全員が手を挙げました。
消火器3本を使ったものの、火は倉庫に燃え移ってしまいます。
防災無線を聞いた集落の住民らもかけつけ、今度は水道水で消火をしようとしますが…。
火災の第一発見者 野間さん
「この蛇口ですね。ホースが見当たらなくて、バケツを探して水をくみました。風呂場にも行って、水道の水をためていたら、誰かが『風呂の中に水がたまってるよ』と言って。」
集落の人たちは、牛の世話に使っていたバケツで、浴槽に残っていた水を、バケツリレーで運んで倉庫にかけました。
屋根の上で消火した 徳永俊広さん
「今度は上に火が付いて、水が届かなかった。屋根に登って瓦をはいで、瓦を落として(火が)くすぶっていたから、上からかけて消えた。」
住民同士の見事な連携プレー。消防隊員が現場に到着した時には、火はほぼ消えていました。
大隅肝属地区消防組合 重 大介さん
「当初、燃えているだろうなと。現場に着いたんですが、来てみたら、住民の方がたくさんいて、ほぼ消えた状況。私も勤めて25年だが、消火器で消し止めた事例はたくさんあった。ただし、バケツリレーで消し止めたのは、初めての経験。」
大隅肝属地区消防組合南部消防署は、この功績をたたえ、皆倉集落に署長表彰を授与しました。
そして、集落に消火器がプレゼントされました。
皆倉自治会 諏訪原美義 自治会長
「使うことがないように、気をつけてみんなで徹底します。」
大隅肝属地区消防組合南部消防署 楠原新一郎 署長
「この勇敢な連携行動は、地域ぐるみの共助そのもの。地域住民の方々の防災意識の高さを感じた。」
皆倉自治会 諏訪原美義 自治会長
「昨年度、防災訓練をしたのが生かされてよかった。大事に至らなくてよかったなと。防災意識が高まったことがよかった。」
錦江湾を望む、風光明媚な場所にある錦江町の皆倉集落。平均年齢62.4歳、138人が暮らしています。
消防団員が3人しかいない皆倉集落で、4月10日、火災が発生しました。
90代の男性が所有するトラクターから火が出て、木造平屋の物置に延焼しました。
第一発見者の、野間茂行さんです。
火災の第一発見者 野間茂行さん
「たどり着いたら、向こうのトラクターが炎を上げて燃えていた。『火災です!』と叫びました。
火元の家に住む人に知らせる一方、消防にも通報。
消防に通報した 上玉利カツ子さん
「119番を思い出せなかった、慌ててしまって。」
消火器での消火も始めます。
火災の第一発見者 野間さん
「サッシを開けたところに消火器がたまたまあった。まずは初期消火をして、1回かけた。
大隅肝属地区消防組合 重 大介さん
「話を聞いたら、消火器を1本使ってなくなったので、違う人の家に取りに行ってとか、行った場所に消火器が設置されていたことがよかった。」
家庭に消火器があるか聞いてみると。
「はーい」
その場にいる全員が手を挙げました。
消火器3本を使ったものの、火は倉庫に燃え移ってしまいます。
防災無線を聞いた集落の住民らもかけつけ、今度は水道水で消火をしようとしますが…。
火災の第一発見者 野間さん
「この蛇口ですね。ホースが見当たらなくて、バケツを探して水をくみました。風呂場にも行って、水道の水をためていたら、誰かが『風呂の中に水がたまってるよ』と言って。」
集落の人たちは、牛の世話に使っていたバケツで、浴槽に残っていた水を、バケツリレーで運んで倉庫にかけました。
屋根の上で消火した 徳永俊広さん
「今度は上に火が付いて、水が届かなかった。屋根に登って瓦をはいで、瓦を落として(火が)くすぶっていたから、上からかけて消えた。」
住民同士の見事な連携プレー。消防隊員が現場に到着した時には、火はほぼ消えていました。
大隅肝属地区消防組合 重 大介さん
「当初、燃えているだろうなと。現場に着いたんですが、来てみたら、住民の方がたくさんいて、ほぼ消えた状況。私も勤めて25年だが、消火器で消し止めた事例はたくさんあった。ただし、バケツリレーで消し止めたのは、初めての経験。」
大隅肝属地区消防組合南部消防署は、この功績をたたえ、皆倉集落に署長表彰を授与しました。
そして、集落に消火器がプレゼントされました。
皆倉自治会 諏訪原美義 自治会長
「使うことがないように、気をつけてみんなで徹底します。」
大隅肝属地区消防組合南部消防署 楠原新一郎 署長
「この勇敢な連携行動は、地域ぐるみの共助そのもの。地域住民の方々の防災意識の高さを感じた。」
皆倉自治会 諏訪原美義 自治会長
「昨年度、防災訓練をしたのが生かされてよかった。大事に至らなくてよかったなと。防災意識が高まったことがよかった。」