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9月6日(月)桜島ビジターセンターから生中継!基礎知識を紹介!

錦江湾に浮かぶ桜島。
その威風堂々とした姿はまさに、鹿児島のシンボル。
桜島を知り尽くしたスペシャリストたちが登場。
地元だからこそ知っておきたい基本情報から、驚きのトリビアまで一挙紹介。

桜島ビジターセンター

桜島のことが色々と勉強できることから、夏休みの自由研究などで訪れたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

実はこの場所も新型コロナウイルス感染拡大の影響で今月12日まで休館となっています。
今回は特別に生中継でお邪魔しました。

NPO法人桜島ミュージアム理事長の福島さんに伺いました。
桜島ビジターセンターは、桜島に着いたら、まず最初に訪れて欲しい施設で、火山のミニ博物館になっています。桜島の噴火の歴史とか、自然の様子とか、また観光情報も提供しています。

住  所: 鹿児島市桜島横山町1722-29
開館時間: 午前9時~午後5時 ※休館日なし
入 館 料 : 無料(9/12まで臨時休館中)
電  話: 099-293-2443

 

展示入口のモニター

伸縮計や傾斜計をつかって、京都大学が観測している桜島のデータです。
このグラフの線が右に行くと桜島が膨張しているということになります。
そして、噴火や爆発的噴火が起こると、桜島が縮小してこのグラフの線が左に行きます。
ちなみに、2015年の8月15日に噴火警戒レベルが4になったときは、この線が画面には入りきれず、30mくらい向こうまでの振れ幅を示しました。

西郷さんは、 桜島の噴煙を見た?

桜島が頻繁に噴火するようになったのは、今から65年前、1955年からなんです。
その前は数百年ごとに大きな噴火をしていますが、今からおよそ150年前、明治維新の頃は噴火していませんでした。
なので、西郷さんは、桜島の噴煙を見たことがなかったのです。

 

歴史が見られる展示室

大正の噴火

映像と音響で噴火を体験できるコーナーを抜けると、
桜島の噴火と成長の歴史が見られる展示室です。
どのように桜島が形成されたのか?

2万6千年前に誕生した桜島は、
江戸時代に、安永の噴火
大正時代に、大正の噴火
そして、昭和21年の噴火。

 

大正噴火

桜島の大正噴火で、どのくらいの量の火山灰が出たと思いますか?
実は20億立方メートルくらいといわれているんですが、規模感を分かりやすくするため、お金で例えてみたいと思います。
噴火で出る火山灰1回分を1万円と例えると、大正噴火で出た火山灰の量は20億円なんです。
火山の中腹から噴火した貴重な写真です。

 

火山灰が降り積もった地層

大正噴火の時、降り積もった火山灰がどのくらいだったのか?
たった1日で2mあまりの火山灰が降り積もったということが、この地層から分かります。

溶岩上の植物の歴史

噴火から50年

桜島の植物の移り変わりが分かる展示があります。
噴火から30年 → 岩だらけで苔や草が生え始める
噴火から50年 → 日なたを好むクロマツの木などが生える
噴火から100~200年→クロマツの林が出来ます。日陰を好む木が育ち始める
噴火から200年~→豊かな森に。クロマツは枯れ、日陰を好む木だけが生え安定ます。

 

有村の海岸

3つの時代の様子を1カ所で森が再生する過程を見られる場所が有村の海岸です。
そこに行くと、今から250年前の噴火でできた溶岩地帯は、すでに森に生まれ変わっていますが、75年前の噴火でできた溶岩地帯は、ゴツゴツとした岩の上に、クロマツが生えているのが分かります。