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2月28日(月)「目指すはプロ!鹿児島のスケボー少年🛹」

去年、オリンピックの正式種目として採用された​「スケートボード」。
多くの日本人選手がメダルを獲得しましたよね。
そのスケートボードで、プロを目指す小学生が鹿児島にいました。  

霧島市立大田小学校の上園琉生(るい)くん、5年生です。

長い髪がトレードマークで、クラスの人気者の上園くん。
上園くんは、鹿児島一のスケボー少年なんです!

上園くんがスケートボードと出会ったのは、小学1年生の時。お父さんの影響を受けて、「ボクもやってみたい!」と思ったのがきっかけで始めました。

家の中に特別な練習場も作って、メキメキと上達しました。

わずか5年で、九州のチャンピオンにまで上り詰めました。

上園くんは、週に2回、霧島から伊集院のスケートボードパークにやってきます。
練習時間は6時間。

小学5年生にもかかわらず、自分で考えながら技を組み立てていきます。

指導する田中さんは、上園くんの凄さをこう語ります。

(田中さん)
遊びながら技を作っていくんですよ。
あ、これやってこれできるかもって言って、どんどん、どんどん作っていく。

上園くんには得意技があります。
🛹『フリップテールブラント フリップアウト』🛹
板を1回転したあと、もう1回転する技です。
九州の小学生の中では、上園くんにしかできない大技です。

技に磨きをかける上園くん。
この冬、ある戦いに挑もうとしていました。
2月5日千葉県で、小学生以下が参加するスケートボードの全国大会が開かれました。

上園くんは、九州チャンピオンとしてこの大会にのぞみました。
競技時間は45秒。
地方予選を勝ち抜いた小学生45人が、しのぎを削ります。

全国から集まった小学生たちは、自慢の技を繰り出していきます。
ライバルたちの姿を静かに見つめる上園くん。
緊張感に包まれていました。

いよいよ上園くんの出番です。
この45秒に全てをぶつけます。

何度も何度も大技に挑戦しましたが、失敗に終わりました。

​45人中32位。
涙があふれます。
スケボー仲間が励まします。

(上園くん)
悔しいです。
 

全力で戦ったからこそ、流せる涙。

(上園くん)
もっと練習して、次の大会では良い結果がとれるようにがんばりたいです。

2週間後、上園くんは再び練習に励んでいました。
目標は、悔しさを味わった全国の舞台です。
 

11歳のスケボー少年、上園琉生くん。
またここから、一歩一歩。
彼の描く未来は、希望にあふれています。