災害時のペットとの「同行避難」を考える 鹿屋市の防災イベント
2024年7月12日(金) 19:00
台風や大雨など自然災害に対する警戒が必要な季節が続く中、飼い主たちが大切な愛犬と一緒に避難する「同行避難」を体験できる防災イベントが、鹿屋市で開かれました。飼い主たちは何を感じたのでしょうか。
大型犬から小型犬までさまざまな種類の犬を連れた人たちが集まります。
ここは鹿屋市にある、犬のしつけやセラピードックの活動を手がける、犬の総合施設、「ベリーのおうち」です。
これから始まるのは、災害が起こった時に人とペットが命を守る行動として、避難所へよりスムーズに同行避難ができるかを学ぶ体験型のイベントです。
参加者
「能登半島の地震で、残された子(ペット)がすごく大変な思いをしていたようなので、絶対に置いていきたくなくて、勉強をしようと思った」
イベントには鹿屋市など大隅半島から5つの家族と愛犬が参加しました。
施設の代表の一村彩子さん。
「ペット災害危機管理士」という資格も持っています。
ベリーのおうち・一村彩子さん
「実際やってみる。人ごとではなく、自分に降りかかるかもしれないことを体験してほしくて、自分たちで考えて導き出した答えは体に残ると思う」
一村さんはこれまで、避難所でペットが過ごすためのトレーニングを手がけてきました。
これは5年前のその様子。
キャリーケースにおとなしく入ったり、ケースの中でもご飯が食べられるような犬の訓練です。
一方、今回、鹿屋市で行われたのはペットではなく飼い主側に重点を置いたプログラムです。
吉留李奈リポーター
「こちらでは避難所でのトラブルが起きないように、ペットを連れた人たちが自ら話し合い、必要なルール作りを行います」
この日は災害を受けて、避難所に多くの人が集まったという想定で進められました。
共同生活の場となる避難所は、みんなが犬好きとは限らず、動物が苦手だったりアレルギーを持つ人がいるかもしれません。
ただでさえ不自由で深刻な環境の下、トラブルを避けるためのルールを参加者それぞれが提案します。
参加者(水場担当)
「建物の1階に流し台があり そこで(犬用の)食器は洗えるので皆さん譲り合って」
同行避難の場合、人とは区分けしたエリアにペットの避難スペースが設けられます。
掃除や散歩もさまざまな配慮が求められるようです。
参加者(掃除担当)
「朝ご飯の後と寝る前に2人ずつ交代で、担当を決めて掃除をやってほしい」
参加者(散歩担当)
「犬が苦手な人もたくさんいると思うので、できるだけ散歩は敷地に沿って、端っこを歩くのがベターだと思う」
さらに災害時は避難所だけではなく屋外にテントを張ったり、車での寝泊まりも想定されます。
防災士・三枝祥子さん
「避難の時は軽自動車でもなんでも、フラットに寝られることが大事。血栓が足にたまることもなくなる」
鹿児島市から駆けつけた防災士の女性は、ペットと車中泊を選んだ時の注意点についてアドバイス。
普段から、ペットを車に慣れさせることが大切と話します。
防災士・三枝祥子さん
「車に乗ると楽しい所へ行けるとワンちゃんに思ってもらえると、車中泊の避難も嫌がらずに乗ってくれると思う」
また、避難所に向かう想定で、愛犬と道路を歩く体験も行われました。
参加者
「想像以上に大変です。とにかく重い。今は犬がお利口さんにしているのでいいが実際の状況はもっと厳しいと思う」
両手にペット用のリードやキャリーケース、さらに人とペットの荷物を一度に抱えるのは大変です。
参加者はいざという時のイメージをそれぞれに思い描いているようでした。
ペット災害危機管理士・一村彩子さん
「理解し合う。共存するということで、ただ人と犬は違う。犬の習性に寄り添って、これからも日頃のしつけをしてほしい」
大型犬から小型犬までさまざまな種類の犬を連れた人たちが集まります。
ここは鹿屋市にある、犬のしつけやセラピードックの活動を手がける、犬の総合施設、「ベリーのおうち」です。
これから始まるのは、災害が起こった時に人とペットが命を守る行動として、避難所へよりスムーズに同行避難ができるかを学ぶ体験型のイベントです。
参加者
「能登半島の地震で、残された子(ペット)がすごく大変な思いをしていたようなので、絶対に置いていきたくなくて、勉強をしようと思った」
イベントには鹿屋市など大隅半島から5つの家族と愛犬が参加しました。
施設の代表の一村彩子さん。
「ペット災害危機管理士」という資格も持っています。
ベリーのおうち・一村彩子さん
「実際やってみる。人ごとではなく、自分に降りかかるかもしれないことを体験してほしくて、自分たちで考えて導き出した答えは体に残ると思う」
一村さんはこれまで、避難所でペットが過ごすためのトレーニングを手がけてきました。
これは5年前のその様子。
キャリーケースにおとなしく入ったり、ケースの中でもご飯が食べられるような犬の訓練です。
一方、今回、鹿屋市で行われたのはペットではなく飼い主側に重点を置いたプログラムです。
吉留李奈リポーター
「こちらでは避難所でのトラブルが起きないように、ペットを連れた人たちが自ら話し合い、必要なルール作りを行います」
この日は災害を受けて、避難所に多くの人が集まったという想定で進められました。
共同生活の場となる避難所は、みんなが犬好きとは限らず、動物が苦手だったりアレルギーを持つ人がいるかもしれません。
ただでさえ不自由で深刻な環境の下、トラブルを避けるためのルールを参加者それぞれが提案します。
参加者(水場担当)
「建物の1階に流し台があり そこで(犬用の)食器は洗えるので皆さん譲り合って」
同行避難の場合、人とは区分けしたエリアにペットの避難スペースが設けられます。
掃除や散歩もさまざまな配慮が求められるようです。
参加者(掃除担当)
「朝ご飯の後と寝る前に2人ずつ交代で、担当を決めて掃除をやってほしい」
参加者(散歩担当)
「犬が苦手な人もたくさんいると思うので、できるだけ散歩は敷地に沿って、端っこを歩くのがベターだと思う」
さらに災害時は避難所だけではなく屋外にテントを張ったり、車での寝泊まりも想定されます。
防災士・三枝祥子さん
「避難の時は軽自動車でもなんでも、フラットに寝られることが大事。血栓が足にたまることもなくなる」
鹿児島市から駆けつけた防災士の女性は、ペットと車中泊を選んだ時の注意点についてアドバイス。
普段から、ペットを車に慣れさせることが大切と話します。
防災士・三枝祥子さん
「車に乗ると楽しい所へ行けるとワンちゃんに思ってもらえると、車中泊の避難も嫌がらずに乗ってくれると思う」
また、避難所に向かう想定で、愛犬と道路を歩く体験も行われました。
参加者
「想像以上に大変です。とにかく重い。今は犬がお利口さんにしているのでいいが実際の状況はもっと厳しいと思う」
両手にペット用のリードやキャリーケース、さらに人とペットの荷物を一度に抱えるのは大変です。
参加者はいざという時のイメージをそれぞれに思い描いているようでした。
ペット災害危機管理士・一村彩子さん
「理解し合う。共存するということで、ただ人と犬は違う。犬の習性に寄り添って、これからも日頃のしつけをしてほしい」