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ニュース・スポーツ

【鹿児島県知事選】6月20日告示 出馬表明3人のマニフェスト その違いを読み解く

2024年6月19日(水) 18:45

6月20日に告示される鹿児島県知事選には19日時点で現職と新人2人が立候補を表明しています。現職に新人の女性2人が挑む構図となりそうですが、まずは告示前最後の週末のそれぞれの動きを見ていきましょう。

塩田康一氏
「若い人が鹿児島県内で就職・定着するためには、鹿児島の色々な産業の稼ぐ力を向上させることが必要」

2期目を目指す現職の塩田康一氏(58)。鹿児島市で開いた県政報告会では、人口減少対策や子育て支援、稼ぐ力の向上を中心に訴えました。告示前最後の週末に市内3カ所で県政報告会を開くなど、大票田での地盤固めを図ります。

元自民党県議の米丸麻希子氏(49)も15日は鹿児島市で語る会を開催。

米丸麻希子氏
「私は経営者でした。例えば新しい施設を作る中で先にもうかる仕組みを作る。それだったら投資してもいい。そういう仕組みもないのに投資すること。どうなんでしょうね」

ドルフィンポート跡地での新たな総合体育館の建設に反対する理由や経営者の経験から見えた県の課題などを訴えました。日置市では、用意した120席がほぼ埋まるなど支持の広がりを見せています。

樋之口里花氏
「私たちの声がなぜ届かないのか、どうして勝手に決まっていってしまうのか。川内原発の問題、軍事基地化の問題については県民投票を行うことを公約に掲げている」

鹿児島市の天文館で街頭演説を行ったのは、市民団体共同代表の樋之口里花氏(52)。自身の公約が書かれたチラシを道行く人に手渡し、支持拡大を図りました。

翌日には鹿児島市の集会に出席し、自身の主張の軸である薩摩川内市の九州電力川内原発の運転延長や、馬毛島計画への反対を集まった人にアピールしました。

鹿児島テレビではこの週末、電話によるオートコール方式で情勢調査を行いました。現時点では現職の塩田氏を新人の米丸氏が追いかけ、さらに樋之口氏が追随する展開となっています。

ただし4割近くの回答者は投票先をまだ決めておらず、今後の情勢は流動的です。

選挙戦を前に3人が発表したマニフェスト。違いはどのようになっているのでしょうか。4つのテーマ別に見ていきます。

まず「稼ぐ力」です。

現職の塩田氏は1期目からこの稼ぐ力の重要性を強調していました。

現職・塩田康一氏
「1期目に続き農林水産業や観光関連産業、企業の稼ぐ力の向上を目指す」

引き続き、農林水産業や観光関連産業、企業の稼ぐ力の向上を目指し、先端技術による生産性の向上や観光地への富裕層の誘客などを打ち出しています。

それに対し、米丸氏は会社経営者でもある自身の経験を生かして、県産品の競争力を高めるためのマーケティング・ブランド戦略室を県庁に新設するとしています。

樋之口氏は、経済発展のためには暮らしの底上げが必要として、離島への物資輸送にかかる費用の助成などをあげています。

稼ぐ力を重要視する塩田氏にとっては、この4年間での成果と2期目でやりたいことを分かりやすく示すことが選挙戦でのポイントとなりそうです。

次に新たな総合体育館についてです。

現在の県体育館の老朽化などから、新たな体育館が必要だということは3人一致しています。その上で、県は離島からのアクセスや中心市街地との回遊性などから、鹿児島市のドルフィンポート跡地での整備を進めています。

これに強く反発するのが米丸氏です。

米丸麻希子氏
「基本構想よりも68億円増の313億円。景観を生かすべき」

事業費が基本構想よりも68億円高い、313億円に膨らんだことや景観が損なわれることが理由で、ドルフィンポート跡地は桜島の景観を生かした場所にすべきと訴えます。

樋之口氏も景観や施設規模の面から計画の見直しが必要としています。

一方の塩田氏は、ドルフィンポート跡地での整備に向け取り組みを進めるとしています。

米丸氏にとっては、知事選に名乗りを上げたきっかけがこの体育館問題で、県議会では塩田氏との激しい論戦を展開していました。

ただ鹿児島テレビの電話調査で、知事選で重視する政策を聞いたところ、物価高対策が33%、子育て支援や稼ぐ力の14%などに比べ、体育館は7%程度となっていて、米丸氏が体育館以外の分野での訴えをどう浸透させるかが注目されます。

知事選でたびたび争点とされてきたのが薩摩川内市の九州電力川内原発です。2023年に20年の運転延長が決まる中、3人はどう考えているのでしょうか?

運転延長に反対の立場を取るのが樋之口氏です。

樋之口里花氏
「常設型の県民投票条例を制定し、運転延長について県民投票を実施」

樋之口氏は常設型の県民投票条例を制定し、運転延長について県民投票を実施すると訴えています。

県民投票実施までは、原発の運転停止を九州電力に要請する考えです。

知事として2023年運転延長を容認した塩田氏は、九州電力に安全性の確保や丁寧な説明を求めるとしています。

米丸氏も塩田氏と同じく20年運転延長は容認ですが、段階的な廃止を訴えています。

既に運転延長に向けた動きが進む中で、樋之口氏には県民投票で何を問うのか、投票結果にどう対応するのかを説明することが求められそうです。

そして、子ども医療費の窓口負担ゼロについてもそれぞれ考えが異なります。

塩田氏は県の財政状況から窓口負担ゼロは未就学児までとしていますが、米丸氏は中学生まで、樋之口氏は高校生まで対象年齢を広げる考えです。

以上の4つのテーマだけでもそれぞれの考えがずいぶん違うことがわかります。このほかにも女性活躍や離島振興など、各分野でそれぞれが政策を掲げています。

「知事になって何をするか」いわば県民との約束ともいえるこのマニフェストを中心に、20日から選挙戦が展開されることになります。

鹿児島をどうしたいのか? 県政のかじ取り役を決める知事選は、有権者である私たちの姿勢も問われるとても大切な選挙です。各候補の主張を比べ、ぜひ貴重な一票を投じてほしいと思います。

鹿児島県知事選挙は6月20日告示、7月7日投開票です。

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