「南極を通して見える地球の未来」。
フジテレビの記者が、南極で目の当たりにした現状を、甑島の子どもたちに伝えました。
地球最後の秘境・南極について
地球最後の秘境と呼ばれる南極は、日本から1万4000キロ離れています。
日本のおよそ37倍の広さで、最も気温が低い場所はマイナス90度ほど。
氷に覆われていて、まさに一面の銀世界が広がっています。
夏は、一日中太陽が沈まない白夜。
そして冬は、日が当たらない極夜がやってきます。
その一方で、1メートル先の視界を奪われるほどの強い吹雪・ブリザードが発生するなど、危険な一面もあります。
「南極を通して見える地球の未来」をテーマに、甑島で出前授業
薩摩川内市の甑島は、県本土からおよそ40キロ、3700人ほどが暮らす小さな島です。
のどかな島にある海星中学校。
下甑島唯一の中学校です。
1978年には93名の生徒がいましたが、現在の全校生徒は26人。
そんな小さな中学校で、先週、近くの小学校の5、6年生も参加して、出前授業が行われました。
授業をしたのは、フジテレビ記者の
テーマは、「南極を通して見える地球の未来」です。
大塚さんは、去年11月から今年3月にかけて、第64次南極地域観測隊に同行し、南極の今を取材しました。
大塚さんの南極取材は、船での移動も含め、120日あまりに及びました。
豊かな自然が残る南極では、様々な生き物が暮らしています。
環境に最大限配慮して行われる、南極での調査。
出前授業には、少しでも南極にふれあう体験をしてもらおうと、あるものが届きました。
それは、氷です。
長い年月をかけて作られる南極の氷は、溶けると中に閉じ込められている空気が破裂する、パチパチという音を聞くことができます。
子どもたちは氷を手にとったり、においをかいだり。
南極の氷は雪が固まってできたもので、数百年から数千年の長い年月をかけてようやく氷になります。
そして、地球環境の変化を映し出すため、調査にはとても重要なものなんです。
地球温暖化を食い止める。
日本だけでなく、世界各国の観測隊は南極での調査を通して、私たちの暮らしを守ろうとしています。
私たちから遠く離れた場所での調査に、地球の未来がかかっています。
自然に囲まれた小さな島で暮らす子どもたちも、南極、そして地球環境について興味を持ったようです。
南極を通して見える、地球のこれから。
私たちを待ち受ける未来は、厳しいものかもしれません。
希望ある未来のために、できることを改めて考える必要がありそうです。
今回出前授業をした、フジテレビの大塚さんが作った番組「地球最後の秘境 南極大陸」は、8月14日(月曜日)午後1時50分から放送です。