南九州市頴娃町別府にある築100年の古民家が、地元の人々によって甦った。できるだけお金をかけないで再生しようと、地元NPO法人頴娃おこそ会が考案。第一工業大学の学生、頴娃高校生、そして地元のボランティアたちが応援して遂に完成した。地域のオアシスとして人々に活用されはじめた古民家再生を追いました。
古民家再生~集落のオアシス誕生~
頴娃町にある築100年の古民家「塩屋」が再生しました。海に面した集落ですが、人が住まなくなった日本家屋…「空き家」が数多く見られる石垣集落です。
【頴娃おこそ会】
今回の仕掛け人は地元の「頴娃おこそ会」の皆さん。第一工業大学の先生・学生、頴娃高校生、そして地元のボランティア達の協力で実現できました。
【壁紙作り】
シュレッダー紙くずから紙を再生し、古民家の壁に貼りました。
【留学生をおもてなし】
オーストラリアから来た高校留学生を、石垣集落女性部のメンバーが15種類の手作り郷土料理でおもてなししました。
【頴娃高等学校】
高校生が自ら計画して、資材も安価にそろえて電気を開通させました。
そして、2016年3月29日「塩屋」がとうとう完成しました。
【空き家の現状】
県全体では空き家が147300戸、空き家率が17.03%、鹿児島市の空き家が43320戸、空き家率が13.88%、最も多いのが肝付町、2530戸、空き家率27.03%なんです。
そして今回、古民家再生をする頴娃町がある南九州市なんですが、空き家が3960戸で空き家率が20.73%なんです。
とりあえず、古民家再生の一歩を踏み出したんですが、まだ古民家の2階部分も残されています。これからの頴娃おこそ会の活動が楽しみです。