チキンカツ5枚400円、ハンバーグ10個600円…物価高の今こそ行きたい「冷凍食品工場の直売所」鹿児島・鹿屋市
2026年9月17日(木) 14:00

「鹿鳥食品」が製造する冷凍食品
チキンカツ5枚で400円、ハンバーグ10個で600円。物価高が続く時代に、思わず手が伸びる価格が並ぶ直売所が鹿児島県鹿屋市にある。運営するのは、鹿屋市田崎町の「鹿鳥食品」。年間約3600トンの業務用冷凍食品を製造する、県内トップクラスの工場だ。そこには、創業者が残した「家族愛」の物語があった。
1分間に100個、巨大工場の内側

「チキンチーズ」(チキンのロールカツ)
工場内では、コンベヤーでパン粉がまぶされる「チキンチーズ」(チキンのロールカツ)が次々と製造されている。1分間に100個、1日に5万個。野菜でも梅でも、固体でも液体でも何でも巻けるのがこの工場の強みだという。
別の部屋へ進むと、香ばしい香りが漂ってくる。長さ約20メートルの巨大なオーブンで焼かれているのはローストチキンだ。まだ残暑が続く時期から、すでにクリスマスに向けた製造が最盛期を迎えている。細かくカットされたチキンはピザのトッピング用として、スーパーや量販店へ出荷される。
作業中、突然ブザーが鳴り響く。従業員全員が手を止め、自分の手袋を確認し始めた。営業課の井口航主任は言う。「15分に1回必ず行っていて、もしそこで破れなどあったら、15分前にさかのぼって、みんなで破損などないか確認をしている」。160人が働くこの工場では、徹底した衛生管理が日常の風景となっている。
「子供の運動会に行けない」冷凍食品への転換

鹿鳥食品の創業者・延時憲人さん
鹿鳥食品を立ち上げたのは、5年前に66歳で亡くなった創業者・延時憲人さんだ。もともと養鶏業を営んでいた延時さんは、30歳のときに「自分で育てたものに自分で価格を付けたい」と食品加工にも手を広げた。
最初に始めたのは総菜の仕出し業だったという。管理課の井口春香主任はこう振り返る。「すごく好評で、朝早くから夜遅くまで仕込み。それだとやっぱり自分の子供たちの運動会に行けない。『自分の子供たちの成長を見守りたい』という思いから、冷凍食品の加工業を始めたと聞いている」。
家族と過ごす時間を確保したい。その一心で選んだのが、冷凍食品工場という道だった。創業者の思いは今も工場全体に息づいている。

















































































































