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北極圏への旅

美しいレイネ村の夕方

去年12月、長期休暇でノルウェーのスカンジナビア半島にあるロフォーテン諸島を訪ねました。
真冬の北極圏。何があるかと問われれば、「雪山とフィヨルド」「特殊な気候」ぐらいでしょうか。
極夜なので太陽は上がらず、空が明るくなるのは午前10時半頃、午後3時頃には暗くなります。
コロナ禍前に行ったアイスランドで、北欧の「厳しい冬」が(良い意味で)強く印象に残っていたこともあり、今回も「再び北欧へ」と行き先を決めました。
 

自分流バックパッカーの気ままな一人旅でしたが、バスの本数が少なく、レンタカーを借りて雪道を進みます。フィヨルドの海岸沿いはカーブが多く道が狭いので、慎重に運転します。
吹雪で視界が閉ざされるホワイトアウトになることもしばしば。1日に2、3台は路肩に落ちている事故車を見かけました。
 

冬のスカンジナビア半島は北西風が卓越し、快晴となる日はほとんどありません。
つかの間、青空が広がって素晴らしい景色が眼前に広がっても、10~20分もすれば雪雲が空を覆います。
 

主な産業は漁業と観光です。
タラ漁が始まると、村のあちこちでタラを天日干しする風景がみられるそうですが、僕が訪ねた12月はまだ漁は始まっていませんでした。地元の人の話では「本格的なスタートは1月」とのことでした。

北欧の良いところは「どんな風景も絵になる」点でしょうか。夕食を買いに行ったコンビニも雰囲気がありました。

ロフォーテン諸島の気候は、気象予報士としてとても興味深いものがあります。というのも、九州の東シナ海側や本州の日本海側の気候と共通点があるからです。
北極からの冷たい北西風が比較的暖かい暖流の上を吹走し、温度差から発生する水蒸気で積雲が発生、陸地に大雪をもたらすメカニズムが働きます。この仕組みは世界でも珍しく、日本以外ではアメリカの五大湖沿岸やロシア極東の一部などでしかみられません。
海の向こう、雪雲が一定の間隔で海面に達している様子がみられました。天気が変わりやすい「しぐれ模様」となっていることがわかります。
 

村ではロルブーと呼ばれる特徴的な赤茶色の漁師小屋を多くみかけけます。海に面していて、タラ漁の時期は漁師の宿泊&作業場として使われているようですが、今は観光用の宿泊施設にリノベされているところが多いようです。
ノルウェーは物価が高く、世界トップ10の常連国です。ロルブーの宿泊料金もそれなりだと思います(なので僕は泊まりませんでした)。

フィヨルドと星空。まさに星降る夜でした。正面に見えたのは、はくちょう座。
昼夜問わず天気は目まぐるしく変わります。朝晩を通して晴れた日は一日もありませんでしたが、それでもわずかな合間に見られる景色は、寒さに耐えてでも写真に収めたくなるほど美しいものでした。
きっと春や夏の時期も素晴らしいはず。ロフォーテン諸島は「いつかまた訪ねたい」と思える場所でした。