
6月29日 午前1時33分3秒。
H2Aロケットとしては最後となる50号機が打ち上げられました。
観測衛星「GOSATーGW(通称いぶきGW)」は予定の軌道に投入され、
打ち上げは成功しました。
H2Aロケットは打ち上げられた50機の中で、
失敗したのは6号機だけ。
49機の打ち上げに成功し、打ち上げ成功率は世界最高水準の98%に。
私は約1年4ヵ月ぶり、H3ロケット2号機の取材以来
久しぶりに現地でロケット取材をしました。

久しぶりにお会いできたロケットファンの方、
ロケットが大好きで目を輝かせながら話を聞かせてくれた子どもたち、
県外からロケット応援グッズをたくさん身につけて駆けつけた方。
ロケットに想いを寄せるたくさんの人の声を聞くことができました。

私はまず、西之表港でカメラを持って取材をしていたのですが・・・。
そのときに出会った東京から来たロケットファンのお二人と、
夕方、南種子町で偶然遭遇しました!
私は「あーー!!また会えました!!」と叫んでしまいました。笑

そして・・・なんと・・・。
「さっきお姉さんに見せようと思ったのに、見せるの忘れてて・・・。
手作りうちわ作ってきたんですよ!見て下さい!」と、
自作のH2Aロケット応援うちわを見せてくれました!!!
とってもうれしかったです。
ロケット取材の時、いつも思うのですが、
ロケットファンの皆さん本当にフレンドリーで、お話をしていてとっても楽しいです。
お二人ともまたいつか会えますように・・・。

そして、私たちKTS取材班は
28日の夕方、KTSのニュース内で中継をしました。
中継場所は発射地点から約6キロ離れた長谷(はせ)展望公園。
打ち上げ8時間前にも関わらず、公園にはロケットファンが集まってきていました。
静かに熱気を帯びてきている公園から中継をお伝えできて良かったです。

そして打ち上げ。
この日の種子島は満点の星空が広がっていて、ほとんど雲もない。
H2Aのラストフライトには最高の夜でした。
真っ暗闇の種子島が、一気に昼間のように明るくなり、
轟音を響かせながら、技術者、地元の人、ファン、多くの人の思いを載せて
澄みきった夜空をまっすぐ宇宙に向けて飛んでいきました。
空が澄みきっていたため、かなり長い時間H2Aロケットの姿を肉眼でも確認することができました。
H2Aが名残惜しんでいるような、私たちに最後だからたくさん姿を見せてくれているような、そんな感じでした。
最後は夜空の星のようになって、そして見えなくなりました。

約25年間、50機続いたH2Aロケット。
日本の宇宙開発技術を確かなものにしました。
これからはH3ロケットに完全移行します。
世界的な衛星打ち上げビジネスに今後日本がどれほど食い込んでいけるのか、楽しみです。

最後に!
きのう西之表港から高速船で帰るときのこと。
おとといは「応援旗」だったのに、
なんと「成功旗」に変わっていました!!
日本で1番宇宙に近い種子島。
節目の打ち上げを現地で取材できたことは、私の財産です。
皆さん、今後もロケットのニュースに注目して下さいね!!