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「傷つけるつもりはなかった」被告人質問 同居父への殺人未遂の罪 鹿児島

2024年5月17日(金) 19:33

2023年7月、鹿児島市で父親の腹部などを刃物で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われている男の裁判員裁判です。
17日の被告人質問で男は「傷付けるつもりはなかった」と話し、改めて殺意を否認しました。


殺人未遂の罪に問われているのは、鹿児島市の無職、西牟田秀明被告です。

起訴状などによりますと、西牟田被告は2023年7月、食卓用ナイフを加工した刃物で、同居する父親の腹部などを複数回突き刺して殺害しようとしたとされています。

父親は全治1カ月の重傷で、裁判では殺意の有無が争点となっています。

10年ほど前に実家に帰ったものの、仕事を見つけられず、無職のまま家にこもりがちだったことを注意する父親と、関係が悪化していたという西牟田被告。

17日の被告人質問では、「父から馬鹿と罵られたことで口論になり、ナイフを見せたら黙ってくれると考えた」「父から『やってみろ』と言われ引くに引けなくなり、3回以上刺す真似をしたが、実際に刺さっているとは思わず、傷つけようという気持ちはなかった」と事件当日について説明し、改めて殺意を否認しました。

また、検察側に父親の肋骨にまで達する胸の傷について問われると、「刃物が当たった感覚は全くなく、父親がけがをしたことにも気付かなかった」と話しました。

裁判は5月21日に結審し、5月28日に判決が言い渡されます。

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