参院選まで3カ月 鹿児島選挙区 火花散る3陣営 政党も動き加速 懸念も…
2025年4月24日(木) 20:00
2025年7月28日に任期満了を迎える参議院議員選挙。投開票が有力視されている7月20日まで3カ月を切りました。
鹿児島選挙区では、これまでに自民党公認で元参議院議員の園田修光氏(68)
、立憲民主党の推薦を受ける尾辻朋実氏(44)、参政党公認の医師・牧野俊一氏(39)の、元職と新人の計3人が立候補を表明しています。
それぞれの訴えやこれまでの動きをまとめました。
2024年7月ー
自民党鹿児島県連・森山裕会長
「今期限りで勇退する意思表示があった」
自民党現職の尾辻秀久議員が勇退を表明。
後任を誰にするのか?
自民党鹿児島県連では候補者選びが難航しました。
公募の中から残ったのは2人。
県議会の代表として選ばれた外薗勝蔵氏と元参議院議員の園田修光氏。
しかし、県連では意見が割れ、2人を党本部に推薦し判断を委ねます。
自民党公認・園田修光氏
「本当にうれしく思っている」
世論調査の結果などを踏まえ、選ばれたのは園田氏でした。
しかし、外薗氏を推していた県議からは「応援に熱が入らない」といった声も。
一枚岩とは言えない状況の中、園田さんはこう一蹴しました。
自民党公認・園田修光氏
「『一緒に回りましょう』という形で、各県議が協力的に走ってもらっている」
4月13日の決起大会で、鹿児島県連の森山会長は園田氏を次のように評価しました。
自民党鹿児島県連・森山裕会長
「社会福祉のことについて一生懸命取り組んできた。日本の将来のために、鹿児島の将来のために、大事な政治家」
元職である園田氏は豊富な政治経験を自身の強みにあげます。
自民党公認・園田修光氏
「私は菅(義偉)元首相と同期。菅氏が首相になった時は官邸にしょっちゅう行ってコロナ対策をやってきた。相手候補より国政の中で仕事ができる自信がある」
一方の野党・立憲民主党が手を組んだのは意外な候補でした。
立憲民主党・川内博史衆議院議員
「尾辻朋実参議院予定候補です」
尾辻朋実氏、勇退する尾辻秀久議員の三女です。
自民党の候補者選びで選考から漏れていましたが、立憲からの提案で推薦を受けて戦うことになりました。
自民党現職の娘が野党第1党の候補として戦う。
尾辻氏は立憲の支持者に父親への思いを口にしました。
立憲民主党が推薦・尾辻朋実氏
「父の政治しか知らないが、政治は皆さんのすぐ隣にある小さな明かり。その小さな明かりを必ず次の世代の子供たちにまでつなぎたい」
推薦を受け、自民党員から立憲民主党の党員に転じ、異例のくら替えをした尾辻氏。
こうした経緯に連合鹿児島や野党などでつくる5者会議では、尾辻さんを支援するか結論が出せない状況が続きました。
そこを後押ししたのが立憲民主党の野田代表です。
立憲民主党・野田佳彦代表
「『虫の目』から徹底して鹿児島県をチェックし、国政に届けようという方」
2月に鹿児島を訪れ、5者会議に参加する連合鹿児島の推薦が決まりました。
一方で、国民民主は尾辻氏を「応援できない」との姿勢を明らかにし、共産は「支援はあり得ない」と独自の候補擁立を進めています。
自民と同様、野党も足並みがそろわない中、尾辻氏は「子供たちが希望を持てる日本に変えたい」と訴えます。
立憲民主党が推薦・尾辻朋実氏
「世の中がこんなに変わっているのに政治だけが変わらないでいいはずがない。愛する鹿児島・日本のために一所懸命に生きていく」
この2人に割って入るのが医師の牧野俊一氏。
参政党公認・牧野俊一氏
「積極財政や反グローバリズムを掲げている参政党から出馬する」
先週、参政党公認のもとで選挙に挑むことを明らかにしました。
この日は参政党の神谷宗幣代表が鹿児島市を訪れ、牧野氏について次のように語りました。
参政党・神谷宗幣代表
「医者としての知見を期待していたが、経済に対する見識も持っている。政治をやっている方よりも思いを持って、色々なことを勉強してきたと分かったので大いに期待している」
そして、4月23日に開かれた牧野氏の出馬会見、公認を受ける参政党から市議2人も駆けつけました。
牧野氏は日本経済が30年間停滞し国民負担が増えているとして「減税と積極財政を両立していきたい」と決意を語りました。
参政党公認・牧野俊一氏
「本当に必要な防災投資・国防投資・研究投資をお金がないからやらないということ自体が本当の意味で未来へのツケになるということを訴えていきたい」
止まらない物価高騰に不透明なトランプ関税の行方、様々な課題を抱える国政の舞台に鹿児島の代表として誰を送り出すのか。
夏の参院選に向け各党の動きが加速しています。
(情報はいずれも2025年4月24日時点)
鹿児島選挙区では、これまでに自民党公認で元参議院議員の園田修光氏(68)
、立憲民主党の推薦を受ける尾辻朋実氏(44)、参政党公認の医師・牧野俊一氏(39)の、元職と新人の計3人が立候補を表明しています。
それぞれの訴えやこれまでの動きをまとめました。
2024年7月ー
自民党鹿児島県連・森山裕会長
「今期限りで勇退する意思表示があった」
自民党現職の尾辻秀久議員が勇退を表明。
後任を誰にするのか?
自民党鹿児島県連では候補者選びが難航しました。
公募の中から残ったのは2人。
県議会の代表として選ばれた外薗勝蔵氏と元参議院議員の園田修光氏。
しかし、県連では意見が割れ、2人を党本部に推薦し判断を委ねます。
自民党公認・園田修光氏
「本当にうれしく思っている」
世論調査の結果などを踏まえ、選ばれたのは園田氏でした。
しかし、外薗氏を推していた県議からは「応援に熱が入らない」といった声も。
一枚岩とは言えない状況の中、園田さんはこう一蹴しました。
自民党公認・園田修光氏
「『一緒に回りましょう』という形で、各県議が協力的に走ってもらっている」
4月13日の決起大会で、鹿児島県連の森山会長は園田氏を次のように評価しました。
自民党鹿児島県連・森山裕会長
「社会福祉のことについて一生懸命取り組んできた。日本の将来のために、鹿児島の将来のために、大事な政治家」
元職である園田氏は豊富な政治経験を自身の強みにあげます。
自民党公認・園田修光氏
「私は菅(義偉)元首相と同期。菅氏が首相になった時は官邸にしょっちゅう行ってコロナ対策をやってきた。相手候補より国政の中で仕事ができる自信がある」
一方の野党・立憲民主党が手を組んだのは意外な候補でした。
立憲民主党・川内博史衆議院議員
「尾辻朋実参議院予定候補です」
尾辻朋実氏、勇退する尾辻秀久議員の三女です。
自民党の候補者選びで選考から漏れていましたが、立憲からの提案で推薦を受けて戦うことになりました。
自民党現職の娘が野党第1党の候補として戦う。
尾辻氏は立憲の支持者に父親への思いを口にしました。
立憲民主党が推薦・尾辻朋実氏
「父の政治しか知らないが、政治は皆さんのすぐ隣にある小さな明かり。その小さな明かりを必ず次の世代の子供たちにまでつなぎたい」
推薦を受け、自民党員から立憲民主党の党員に転じ、異例のくら替えをした尾辻氏。
こうした経緯に連合鹿児島や野党などでつくる5者会議では、尾辻さんを支援するか結論が出せない状況が続きました。
そこを後押ししたのが立憲民主党の野田代表です。
立憲民主党・野田佳彦代表
「『虫の目』から徹底して鹿児島県をチェックし、国政に届けようという方」
2月に鹿児島を訪れ、5者会議に参加する連合鹿児島の推薦が決まりました。
一方で、国民民主は尾辻氏を「応援できない」との姿勢を明らかにし、共産は「支援はあり得ない」と独自の候補擁立を進めています。
自民と同様、野党も足並みがそろわない中、尾辻氏は「子供たちが希望を持てる日本に変えたい」と訴えます。
立憲民主党が推薦・尾辻朋実氏
「世の中がこんなに変わっているのに政治だけが変わらないでいいはずがない。愛する鹿児島・日本のために一所懸命に生きていく」
この2人に割って入るのが医師の牧野俊一氏。
参政党公認・牧野俊一氏
「積極財政や反グローバリズムを掲げている参政党から出馬する」
先週、参政党公認のもとで選挙に挑むことを明らかにしました。
この日は参政党の神谷宗幣代表が鹿児島市を訪れ、牧野氏について次のように語りました。
参政党・神谷宗幣代表
「医者としての知見を期待していたが、経済に対する見識も持っている。政治をやっている方よりも思いを持って、色々なことを勉強してきたと分かったので大いに期待している」
そして、4月23日に開かれた牧野氏の出馬会見、公認を受ける参政党から市議2人も駆けつけました。
牧野氏は日本経済が30年間停滞し国民負担が増えているとして「減税と積極財政を両立していきたい」と決意を語りました。
参政党公認・牧野俊一氏
「本当に必要な防災投資・国防投資・研究投資をお金がないからやらないということ自体が本当の意味で未来へのツケになるということを訴えていきたい」
止まらない物価高騰に不透明なトランプ関税の行方、様々な課題を抱える国政の舞台に鹿児島の代表として誰を送り出すのか。
夏の参院選に向け各党の動きが加速しています。
(情報はいずれも2025年4月24日時点)