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世界初の実用化!「人工知能=AI」でプールの事故を防げ

2024年5月14日(火) 19:21

これからの季節、学校や運動施設のプールで泳ぐ機会も増えると思います。
そんな中、世界で初めて人工知能=AIを使い、人が溺れる事故を未然に防ぐカメラの試験運用が鹿児島市のプールで始まり、5月14日、報道陣にお披露目されました。

子どもから大人まで多くの人が利用する鹿児島市の原田学園スイミングスクールです。

井上彩香アナウンサー
「プールの上に設置された白いカメラ、プール内の溺れる前の危険な動作を検知すると、スタッフが身につけているこのスマートウォッチに危険動作の静止画像が送られてくるということです」

この「溺水予防検知AIカメラ」は、中央大学研究開発機構の石川仁憲教授と神奈川県の企業が、おととしから構想に着手し共同で開発しました。

石川教授
「2014年のデータですが(日本は)世界でロシアに次いで2番目に”溺れ”が多い国です」
「小中学生の2000人にアンケートをすると半分が溺れた経験があり、プールが47%と非常に多い」

人が水中に沈んだ状態を検知するシステムはこれまでもありましたが、このAIは、「溺れる前の特徴的な動作を検知」するのが特徴で、このようなシステムの実用化は石川教授によると世界初だということです。

検知される動きの基本となるのは、水面を叩く、頭の浮き沈み、
はしごを登るような動作、伏し浮き、水中に没する、の5つです。これに加えて現在は、原田学園スイミングスクールで4月からの試験運用で新たに危険と判断された「浮き輪がひっくり返って沈む」など、5つの動きを追加し、あわせて10の動作を検知します。

原田学園スイミングスクールを統括 商崎淳一さん
「危ないよとか、これ気をつけてねという検知は結構来る。その時に実際に危ないかどうかコーチ陣が現場を見て、“これ大丈夫だ”“ちょっと危ないから行こう”という判断が出来るようなツールができた」

ところで県内では2007年に霧島市のプールで小学2年生の児童が、2022年には指宿市のホテルのプールで女子大生が溺れて死亡する事故がありました。石川教授はプールでこのような事故が起こらないよう、AIカメラのシステムをさらにブラッシュアップし、数年後には一般に広く提供したい考えです。

石川教授
「今後データが蓄積して、よりモデルの精度が上がっていけば、学校のプールでも積極的に導入できる。リゾートホテル(のプール)でも有効だと思っている」

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