学びやのすぐ近くに戦闘機が墜落していた 地域に残る戦争の歴史を小学生が学ぶ 鹿児島・南九州市
2025年5月9日(金) 19:33
太平洋戦争の終結から2025年で80年。KTSライブニュースでは「戦後80年」と題して戦争と平和について様々なテーマでお伝えしています。
今回は鹿児島県南九州市で開かれた平和学習についてです。子供たちは地域に今も残る戦争の跡などを訪れ、平和への思いを新たにしていました。
知覧特攻平和会館の学芸員・八巻聡さん
「日本のはるか遠くのオーストラリア近くまで日本軍は進出して勢力圏を広げた」
80年前の戦争について語る、知覧特攻平和会館の学芸員、八巻聡さん。
じっと耳を傾けるのは、南九州市川辺町にある清水小学校の6年生の児童2人です。
八巻さんが語るのは、地域に残る戦争の歴史です。
太平洋戦争の末期、昭和20年(1945年)の6月3日朝。
川辺町などの上空では日本軍とアメリカ軍の戦闘機による空中戦が展開されました。
南さつま市加世田の万世飛行場から出撃した相川治三郎中尉は、戦闘機「飛燕」で敵機を撃墜。
しかし、別の敵機に後ろから攻撃され、パラシュートで脱出を試みたものの、パラシュートのひもが敵機に当たって切れ、落下した相川中尉は戦死。
戦闘機も墜落しました。
80年前、この地で起こったこと。
話を聞いた2人が八巻さんに案内されて訪れたのは、相川中尉の戦闘機が墜落したとされる地点。
学校からは600メートルほどしか離れていません。
木々に囲まれ、道路からは見えにくい場所に建つ石碑が、ひっそりと当時の記憶を今に伝えています。
学芸員・八巻聡さん
「相川さんをなくした飛行機がそのまま墜落した。その場所がここ」
雨に濡れながら八巻さんの説明を聞き終えた2人は石碑に花を手向け、手を合わせていました。
池崎ひよりさん
「どういう理由があっても、戦争で亡くなったりするのはよくない」
大坪樹生さん
「戦争は2度としてはいけないし、苦しさを外の人に教えたり、家族に言いたい」
学校へ戻った2人は、鹿児島から多くの若者が飛び立ち命を落とした特攻隊についても学びました。
池崎ひよりさん
「特攻隊員になって何カ月くらいで特攻(出撃)をしますか?」
学芸員・八巻聡さん
「部隊によってまちまちだが、特攻隊が編成され、1カ月くらいの比較的早い段階で特攻の最前線に行って出撃して亡くなってる人もいるし、比較的時間がかかり最前線に行き出撃する場合もある」
2人は自分たちが生まれるはるか前の出来事に思いをはせながら、平和の大切さを実感していたようでした。
学芸員・八巻聡さん
「自分たちで(戦跡の)現場を回ることで実際に昔、戦争があったのだと感じてほしい」
今回は鹿児島県南九州市で開かれた平和学習についてです。子供たちは地域に今も残る戦争の跡などを訪れ、平和への思いを新たにしていました。
知覧特攻平和会館の学芸員・八巻聡さん
「日本のはるか遠くのオーストラリア近くまで日本軍は進出して勢力圏を広げた」
80年前の戦争について語る、知覧特攻平和会館の学芸員、八巻聡さん。
じっと耳を傾けるのは、南九州市川辺町にある清水小学校の6年生の児童2人です。
八巻さんが語るのは、地域に残る戦争の歴史です。
太平洋戦争の末期、昭和20年(1945年)の6月3日朝。
川辺町などの上空では日本軍とアメリカ軍の戦闘機による空中戦が展開されました。
南さつま市加世田の万世飛行場から出撃した相川治三郎中尉は、戦闘機「飛燕」で敵機を撃墜。
しかし、別の敵機に後ろから攻撃され、パラシュートで脱出を試みたものの、パラシュートのひもが敵機に当たって切れ、落下した相川中尉は戦死。
戦闘機も墜落しました。
80年前、この地で起こったこと。
話を聞いた2人が八巻さんに案内されて訪れたのは、相川中尉の戦闘機が墜落したとされる地点。
学校からは600メートルほどしか離れていません。
木々に囲まれ、道路からは見えにくい場所に建つ石碑が、ひっそりと当時の記憶を今に伝えています。
学芸員・八巻聡さん
「相川さんをなくした飛行機がそのまま墜落した。その場所がここ」
雨に濡れながら八巻さんの説明を聞き終えた2人は石碑に花を手向け、手を合わせていました。
池崎ひよりさん
「どういう理由があっても、戦争で亡くなったりするのはよくない」
大坪樹生さん
「戦争は2度としてはいけないし、苦しさを外の人に教えたり、家族に言いたい」
学校へ戻った2人は、鹿児島から多くの若者が飛び立ち命を落とした特攻隊についても学びました。
池崎ひよりさん
「特攻隊員になって何カ月くらいで特攻(出撃)をしますか?」
学芸員・八巻聡さん
「部隊によってまちまちだが、特攻隊が編成され、1カ月くらいの比較的早い段階で特攻の最前線に行って出撃して亡くなってる人もいるし、比較的時間がかかり最前線に行き出撃する場合もある」
2人は自分たちが生まれるはるか前の出来事に思いをはせながら、平和の大切さを実感していたようでした。
学芸員・八巻聡さん
「自分たちで(戦跡の)現場を回ることで実際に昔、戦争があったのだと感じてほしい」