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ニュース・スポーツ

インフル急拡大で運転士不足「市電が土曜ダイヤに」 通勤・通学に混乱

2025年12月11日(木) 19:05

県内で猛威を振るうインフルエンザについてです。

全域に流行発生警報が発令する中、鹿児島市電は11日から運転士不足による減便運行となり、学級閉鎖も相次ぐなど影響が広がっています。

午前7時半ごろの市電の鹿児島中央駅前電停です。

一時60人以上が並び、ようやく来た車両も満員で、乗車を見送る人の姿が見られました。

鹿児島市交通局によりますと、運転士96人のうち複数人がインフルエンザに感染、平日ダイヤの運行に必要な人員を確保できないことから、11日と12日の2日間、市電は約100便が減便される土曜ダイヤで運行されます。

朝の通勤・通学ラッシュの時間帯では、通常は4分から7分間隔の運行が6分から8分間隔となり、11日朝は普段よりも多くの人が乗車を待つ列を作っていました。

利用者
「きょうが土曜ダイヤだと知らなかった」
「早く出ているので余裕はあるが(電車が来るのが)遅い」
「(対策として)予防接種を受けたり、手洗いとうがいをなるべくしている」

鹿児島市交通局は、今後の感染状況によっては減便の期間を延長する可能性もあるということです。

県内の定点医療機関でのインフルエンザの感染者数は2025年10月以降急増していて、先週の感染者数は前の週の約1.7倍の2743人になりました。

感染拡大を受け県は10日、全域にインフルエンザ流行発生警報を発令しました。

感染は教育の現場にも広がっています。

鹿児島市の鹿児島大学教育学部附属小学校です。

5年生のクラスの一つが学級閉鎖に。

こちらでは2週間ほど前から児童に感染が増え始め、これまでに5つのクラスが学級閉鎖になりました。

県によりますと、12月1日から5日までに県内の小・中・高校など13校で学年閉鎖、23校で学級閉鎖になったということです。

附属小学校では、児童たちにマスクの着用や手洗いうがいなどの感染対策の指導を強化しています。

普段はグループになって食べていた給食も、机を離した状態での黙食に切り替えました。

児童
「いつもならワイワイと食べられるけど、インフルエンザ対策で食べられなくなってちょっと悲しい」
「みんなで食べたほうがおいしい」
「みんなのためだと思ったら大丈夫」

鹿児島大学教育学部附属小学校 保健主任・中野嘉宣教諭
「(インフルエンザが)少しずつ広がってきている実感。十分な睡眠と食事を大事にすることを子供たちに努めてほしい。また保護者にも子供の様子をよく見ていてほしい」

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