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ニュース・スポーツ

震度7が示した課題 熊本地震10年、災害関連死を防ぐ鹿児島の備蓄と対策

2026年4月16日(木) 18:32

震度7を2度観測した熊本地震。

2度目に起きた本震から16日で10年です。

犠牲になった278人のうち8割が災害関連死で、避難所の環境整備などが課題となりました。

教訓は県内でどう生かされているのか?

そして一人一人の防災意識は今どう変わったのか取材しました。

鹿児島市祇園之洲町にある福祉コミュニティセンターです。

この場所には鹿児島市が管理する災害時の備蓄用品が置かれています。

10年前に発生した熊本地震では、死者278人、約20万軒の建物が被害を受けました。

最大で20万人が避難生活を余儀なくされ、死者の8割にあたる223人が避難生活の疲労や環境変化のストレスなどによる災害関連死でした。

鹿児島市もこのことを受け、備蓄物資を拡充したといいます。

鹿児島市危機管理課・九田高太郎係長
「熊本地震で長期避難者から要望の多かった、せっけんや歯ブラシ、トイレットペーパーなどの日用品を拡充した」

鹿児島市はあわせて約3万7000人分の備蓄を用意していて、この施設には水やおかゆ、クッキーなどの食料に加えてこんな物も。

多田百合香記者
「去年から鹿児島市では、こちらのプラスチック製のダンボールベッドが用意されています。実際に寝てみますととても安定した作りになっています」

避難生活を支えるダンボールベッドは従来の物は湿気などの影響を受けやすく、耐用年数が5年~10年と限られていましたが、プラスチック製のベッドは消毒をすることで繰り返し使うことができるということです。

地震からの10年で行政でも日々、災害対策の見直しが進められています。

鹿児島市危機管理課・九田高太郎係長
「いかに迅速かつ的確に避難行動を起こせるかが重要となっている。ハザードマップの確認や自宅での備蓄、非常持ち出し品の準備など、各家庭における防災対策を行ってほしい」

一方、被災地を訪れた経験を生かし対策を進める施設もあります。

鹿児島市田上台1丁目にある福祉施設「とそ清風園」です。

特別養護老人ホームには現在、約70人の高齢者が生活しています。

介護主任の田中義雄さんは、10年前、熊本地震の被災地にボランティアとして入りました。

とそ清風園 介護主任・田中義雄さん
「不安はたくさんあったが、してあげられることを最大限にしてあげようと」

介助が必要な人たちが避難する福祉避難所で、支援物質の仕分け作業やトイレの介助、夜間見守りなどを経験する中で、災害時の心構えを学んだといいます。

とそ清風園 介護主任・田中義雄さん
Q.現地で感じた大事なことは?
「冷静になって対応することが一番。不安な所を見せると入居者も不安になるので、まずは自分が冷静になる」

また、災害の発生に備えた備蓄食には熊本地震の経験を踏まえ、入居者がより食べやすいおかゆや好んだ味付けなど選ぶようにしているということです。

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