錦江町の黄色い大型バスが宿に変身「開聞岳を望む絶景で過ごす特別な夜」
2026年4月22日(水) 10:00

鮮やかな黄色が目を引く、錦江町の『泊まれるバス』
国道沿いにどんと構える、鮮やかな黄色の大型バス。錦江町の神川キャンプ場にひときわ目を引くこの施設、実は「宿泊できるバス」なのだ。2025年7月にお目見えして以来、「空港から2時間かかるけどわざわざ泊まりに行きたい場所」として話題を呼んでいる。
「目玉となるもの」を探して行き着いたのが、名古屋市営バス

オークションにかけられていた名古屋市営バス
神川キャンプ場の指定管理者を務める錦江町の松下工務店が、このユニークな施設を導入した。きっかけは、雨の日でも楽しめる施設を探していたことだった。
「雨の日でも利用できる施設ってなにかな?って考えたときにこの大型バスにたどり着いた。この辺は田舎で明かりが少ないので、少しでも皆さんの目につく明るいスポットをと」と話すのは、松下工務店の東夏貴さんだ。
「目玉となるもの」を模索する中で、名古屋市営バスがオークションにかけられていることを知り、落札。2025年1月、さんふらわあに乗って名古屋から鹿児島へと渡ってきたバスは、工務店のスタッフ総掛かりで改装が始まった。
4カ月かけて生まれ変わった、こだわりの内装

あえてそのままにした、子どもが喜ぶ運転席
改装にかけた期間は約4カ月。内装を整えるとともに、外観はアメリカのスクールバスをイメージした黄色に塗り替えられた。国道269号沿いという目立つ立地も相まって、周辺を通るドライバーの視線を集めている。
中に入ってみると、まず感じるのは「そのまんまバス」という率直な驚きだ。運転席はあえてそのまま残されており、子どもたちが喜ぶスポットとなっている。そして前方部分はバーカウンターのように仕立てられ、窓の外には開聞岳とビーチの景色が広がる。
「前はビーチ、開聞岳を見ながらお食事をしてもいいし、お酒を楽しまれてもいい」と東さんは語る。
夕日と黄色いバス、錦江町ならではの絶景

バスの鮮やかな黄色と、錦江湾の夕日が織りなす絶景
神川地区は夕日の美しさで知られる場所だ。夕方になると、オレンジ色に染まる空と黄色いバスが絶妙に映え合い、晴れた日には薩摩半島の開聞岳まで望める絶景が広がる。
宿泊料金は1泊1万円で、最大6人まで利用できる。実際に泊まった子どもからは「『バスの中ってベッドどうなるの?』って思った。ちゃんとバスのボタンとかもあったからめっちゃ楽しかった」(原口心愛さん)という声も上がっており、子どもから大人まで幅広い層が楽しめる施設となっている。
名古屋市営バスの元運転手も訪れた

松下工務店の東夏貴さん
話題は地域を超えて広がっており、泊まりに来た客の中には、かつてこのバスを実際に運転していた名古屋市営バスの運転手だったという人物もいたという。自分が運転していたバスが、遠く鹿児島の地で宿泊施設として生まれ変わった姿を見るのは、さぞ感慨深かったことだろう。
東さんは「佐多岬に行ったついでにここに泊まるのも良し、ここに泊まるのを目的に来るのも良し、いろんな方に利用してほしい」と話す。
運転することはできないが、車窓からの眺めは折り紙付き。錦江町にまた一つ、新たな魅力が加わった。






















































































































