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ニュース・スポーツ

「女性リーダー」最前線 鹿児島初の女性市長誕生と民間女性経営者の軌跡 人材・地域をつなぐ挑戦

2026年5月14日(木) 11:00

鹿児島県内でも増えつつある“女性リーダー”を井上キャスターが取材しました。

行政のトップと民間経営者の日常に密着し、それぞれの姿を通して女性活躍社会の未来を考えます。

4月、姶良市役所に初登庁した米丸麻希子新市長。

県内の自治体で初めて誕生した女性のリーダーです。

姶良市・米丸麻希子新市長
「市民に一番近い市長でありたいと考えています」

支援者
「女性の目線といったらちょっと古いかもしれませんけど、男性で足りない部分を補充して頂けるのかな」
「頑張って欲しいです」

鹿児島の政治に新しい風が吹きました。

女性活躍社会が叫ばれて久しい昨今、民間企業でも女性リーダーが増えつつあります。

民間の調査会社帝国データバンクが4月公表した県内の女性社長の比率の推移です。

統計が残る1990年と比べると、2025年は8.6パーセントと2倍に。

初めて全国平均に並びました。

女性のキャリア形成について研究する関西学院大学の大内章子教授は、女性リーダーの重要性をこう話します。

関西学院大学・大内章子教授
「女性が意思決定層にいることはとにかく大事。例えば商品やサービスでイノベーションを起こしたいといったときに、多様な意見を言い合えること、主張できること、共有できることによって、サービス、製品、新しいもの、新しい付加価値の高い商品を生み出せる」

今回、県内で30年近く会社を経営する女性リーダーの先駆けを取材しました。

宮之原明子さん、51歳。

鹿児島市に本社を置く人材サポート会社・清友の経営者です。

鹿児島の短大を卒業後関東での就職が決まっていましたが、がんで余命宣告を受けた母親の会社を継いで20歳の若さで経営者の道へ。

パーティーやイベントにコンパニオンを派遣する会社で、宮之原さんは会社を切り盛りしながら現場でも汗を流しました。

29歳で結婚し、子宝にも恵まれます。

ですが、今よりも女性リーダーが少ない時代。

風当たりは強かったと話します。

清友 宮之原明子社長
「母から引き継いだ時は、夜お仕事でパーティーの会場に行ってお客様の挨拶にまわっていると、『子ども産んでるのに、子どもさんはどうしてるの?こんなところにいないで子どものお世話をしなさい』と言われてしまうような時代からスタートしている」

そんな中、宮之原さんを支えたのはある信念でした。

「関わる全ての人に愛情をもって優しく接してほしいし、大切にしてほしい」

従業員の幸せを考え自社ビルに託児所を作るなど、女性の職場復帰を後押し。

若松敬子さん
「社長がオフィスにいるほうが社内が明るくなるというちょっと珍しい会社」

働きやすい雰囲気づくりにも努め、一緒に働く部下からの信頼は厚くなりました。

若松さん
「子育てとか家庭の両立にすごく理解が厚い。何も事情を言わなくても、逆に気を遣って声をかけてもらえることも多い」

客の幸せを考えて新たに始めたのが飲食業です。

2018年に鹿児島では珍しいフルーツパーラーをオープン。

障害がある人もスタッフとして雇用する就労支援を兼ねたビジネスです。

この日宮之原さんが訪れたのは鹿児島国際大学。

4月オープンしたカフェの確認です。

井上キャスター
「リーダーでありながらこれだけ現場に足を運ぶというのはどうして?」

宮之原社長
「毎日コンパニオンの制服を着て現場に出てお客様と話したり、スタッフにしっかり意見を聞いて話をしたりして現場を作ってきた。今でも全ての答えが現場にあるというのは痛感してまして」

カフェはこんな思いを込めて立ち上げたそうです。

宮之原社長
「宝物のような時間としてお友達との記念に残るような場所にして欲しい」

大学生
「(カフェが)できてすごく活気あふれるなーみたいな」
「チル(くつろぐ)タイムに入ろうと」

母の会社を継いでから約30年。

宮之原さんは今や4つの会社や団体で約1000人の仲間と働く女性リーダーになりました。

そして、この間の女性リーダーを取り巻く環境の変化をこう受け止めています

宮之原
「(当時と比べると)同じ能力で会社で働いてるとすると、おそらく男女平等という言葉が非常にうたわれているので、であれば女性のほうが評価される。そういう時代に今日本がようやくなってきたかなと思います」

県内では女性社長が増えつつありますがまだ1割にも満たない数字です。

どの程度増えれば特別な存在ではなくなるのでしょうか?

大内教授
「女性が少ないと目立つので、だから『女性初』、『女性〇〇』となる。これが理論的に30%を超えた時に、女性が特別ではなくて、個人として差が見られるときに変わっていく」

井上キャスター
「鹿児島で女性リーダーはまだまだ少ない。今後どうなっていったらいいですか?」

宮之原社長
「自分のありたい在り方、自分の働きたい働き方、そういったことができるような、それが男とか女とか関係なく、そういう言葉が出てこない時代に早くなったらいいなと思っています」

姶良市民
「いつもこの洋服…」

米丸市長
「これしか持ってないからここのところが黒くなってですよ」

姶良市民
「今度議会を見に行きます」

5月5日。

地元のイベントで市民と交流する米丸市長の姿がありました。

まだなりたての女性リーダーですが、米丸さんも宮之原さんと似た思いを抱いています。

米丸市長
「この仕事がつらいよ!みたいなことをいったら誰もやってくれなくなる。これから色んなことがあると思うんですけど、この仕事はやりがいがあるよということを伝えていくのも最初の役割」

鹿児島で新たな道を切り開く女性リーダー。

その思いが何をもたらし、世の中をどう変えていくのか。

注目していきたいと思います。

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