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ニュース・スポーツ

青果店に彩り添える「チョークアート」 旬の農作物をユニークに【鹿児島】

2026年6月17日(水) 18:25

特集です。

黒板にチョークを使って絵を描くチョークアート。旬の農作物をモチーフにしたこちらの絵、実は鹿児島市の青果店に飾られているものです。

青果店になぜチョークアートが?その制作現場をのぞいてきました。

ジャガイモやトマト、スイートコーンなど旬の野菜が軒先に並びます。鹿児島市西田で80年近く続く青果店、もりやま商店です。

そんなお店の一角に、常連さんも楽しみにしている”あるもの”があります。

Q.楽しみのひとつ?
「そう!すごいです」
「誰も注目しないのかと思っていた。よかった~」

店頭に掛けられた黒板にチョークを使って描く「チョークアート」。旬の農作物がモチーフになっています。

描いているのは、店長の森山隆之さんです。趣味は店番をしながらの読書。そして、「何か」を作ることが好き。店には、森山さん自作のアイテムが至る所にあります。

森山さん
「作業用の袋が入っています。段ボールがあればなんとなく作れる」

さらに、段ボールでこんなものまで。

「夏用抱き枕!」

「葉物野菜(の段ボール)でしか作れないんです。段ボールの高さ的に」
「段ボールを八角形に切って、※夏用抱き枕の製作過程説明中 ガムテープで巻いて終わり」

とにかく器用な森山さん。なぜ、チョークアートを描き始めたのでしょうか。

もりやま商店 森山隆之さん
「たぶん黒板を作ることが最初の目的だった。(シャッターの)サビを隠したい一心で最初に作った黒板自体が『作ってみようかな』『作れるかな』が最初だった」

きっかけは、店のお知らせを書くための黒板を作ったこと。文字だけではつまらないと、旬の野菜や果物のチョークアートを描き始めました。農作物の入荷に、お店からのお知らせまで、10日に1回くらいのペースでチョークアートを描き続け、店頭に飾っています。

森山さんの描くチョークアートは、旬だけでなく、どこかユーモアが感じられます。

森山さん
「絵を描いたらなんとなーく評判がよくて。評判がよかったので続けているだけなので。だけって言うのもなんですけど・・・」

では、どんな風に描いているんでしょうか。実際に見せてもらうことに。今回は袋に入ったオクラを描きます。

「全体的に(黒板を)青くします。なぜかって言うと、ワールドカップの期間中だから。なんとなく頑張れみたいな感じで」

もともと絵を描くことは好きでしたが、学生の頃に美術サークルに入っていたくらいで、本格的に絵を学んだことはありません。すべて独学です。微妙に色の違う緑のチョークを使ってオクラを描いていきます。

ざっと色を塗ったら、それを指でぼかし、立体感を出していきます。

「描くのは好き。めんどくさいけど」

とはいえ袋に詰められた感じや日の当たっている方向など、真上にセットしたタブレットでチェックしながら、かなりこだわって描いています。

さらに文字も。

今回は、サッカーワールドカップで使われているフォントに似せた文字で「オクラ」と描きます。

「字のほうが好きなんですよ、絵より」
「(文字の)こっちから日が当たってる感じにしたいな。っていうのが誰も気づいてくれないこだわり」

次の作品を描くためには、描いてある絵を消さないと描けないのがチョークアート。作品自体を残すことはできないので、これまでのものは、記録として、制作過程の動画と一緒にSNSで発信しています。最後にアカウント名を入れて完成です!

「(完成まで)30分でした。いつもはかるーく接客しながら、ダラダラやってるんで。今回は保守的に成功しやすいビニールのモチーフで」

出来上がったら、店頭のシャッターへ

掛けたあとも細かい部分を修正。

錆びたシャッターを隠すために始めたチョークアート。気がつけば11年半も続いています。

「ちゃんと描かないといけないのは、年始の挨拶とゴールデンウィークとお盆の休みだけ。それ以外はもう、描きたいときに描く。絵がうまいっていうより、自分が意図した何かを気づいてもらえるとか、そういうのがいい」
「たぶん黒板がだめになるまで(描き続ける)」

「旬」と「ユーモア」を感じる街の青果店のチョークアート。消えてしまう前に、お買い物ついでに、見に行ってみませんか?

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