「費用ゼロで森の授業」鹿児島・日置市の小学生が300年の松林でジップスライド体験 森林環境譲与税が実現
2026年10月7日(水) 12:00

森林環境譲与税で"無料"の冒険授業
鹿児島県日置市の屋外施設で、子どもたちが森林とふれあう授業が初めて行われた。費用負担ゼロで本格的な林業体験ができる仕組みを支えたのは、森林環境譲与税だ。ジップスライドで木々の間を駆け抜けた子どもたちの声が、松林に響いた。
300年の歴史を持つクロマツ林へ

300年の歴史を持つクロマツの森
10月6日、伊集院北小学校の5年生17人が、日置市のフォレストアドベンチャー吹上浜を訪れた。この日は宿泊学習の一環として、社会科の「森林と林業」を学ぶための体験授業だ。
フォレストアドベンチャー吹上浜は、日置市吹上浜エリアに広がるクロマツの海岸防災林を活用した施設である。同マネージャーの青山邦央氏によれば、「松林には実は300年の歴史がある」という。地域の人々によって長い年月にわたり守られてきたこの林が、子どもたちの学びの舞台となった。
通常は有料のこの施設を、この日は森林環境譲与税を活用することで、児童は費用負担なしで利用することができた。森林環境譲与税とは、森林整備の促進などにあてることができる税財源であり、その使い道が子どもたちの体験学習として結実した形だ。
座学からアクティビティへ 五感で感じる森

一番人気はジップスライド
授業はまず座学からスタートした。日本の森が抱える課題や、防災林としての役割を学んだ子どもたちは、その後ハーネスを身につけ、いよいよアクティビティへと進む。
この施設の大きな特徴は、木を傷つけないよう配慮された足場が組まれていることだ。林業に携わる人と同じ目線で木を観察しながら、五感で森を感じられる設計になっている。学びと体験が一体となった構造は、教室では得られない感覚を子どもたちに届ける。
なかでも一番人気は、全身でスピードを感じるジップスライドだ。木々の間を滑走するこのアクティビティに、子どもたちは歓声を上げた。
「森の大切さがいろいろ分かってきて、木を傷つけなくてもこんなことができるとは思いもしませんでした」
「とても楽しかったし、森のことがよく知れてよかった」
ジップスライドの感想を聞かれた児童は、「ちょっと怖かったけど、一つの思い出になりました」と話した。体で感じた怖さも、かけがえない記憶として刻まれたようだ。
















































































































