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新型コロナのPCR検査報道めぐり ハンセン病元患者らテレビ局に“抗議”

2020年7月31日19:10

新型コロナを扱った民放のテレビ番組で、PCR検査数が増えないことと、ハンセン病問題が関連づけて報じられたことに対し、ハンセン病の元患者らが、正確な報道を求める要望書を提出しました。

要望書によりますと、テレビ朝日の情報番組は、7月23日の放送で、国のPCR検査が増えない要因を取り上げ、専門家のインタビューを交えて放送しました。

その中で、専門家は「PCR検査では、誤って陽性反応を示す例があり、国は偽陽性者の隔離が人権侵害と批判されることを懸念して検査を増やさない」との見解を示しました。

さらに、人権侵害への批判を恐れる理由の一例として、国のハンセン病隔離政策が裁判で違憲とされ、賠償命令が出たことを挙げました。

これについて、元患者らは「ハンセン病隔離の人権侵害に対して国の責任を追及したことが、PCR検査を増やすことへの障害となっているかのように報じられた」と指摘。

さらに、この放送で、ハンセン病の元患者や家族に対する嫌悪や反感の情を呼び起こす危険があるとして、正確な事実を補足するなどの報道上の配慮を求める要望書を31日、テレビ朝日に提出したということです。

鹿児島県庁で記者会見したハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会事務局長の竪山勲さんは「到底容認できることではない。謝罪すべきは謝罪し、訂正すべきは訂正してほしい」と述べました。

テレビ朝日は「ご指摘については真摯(しんし)に受け止め、今後の放送に生かしてまいります」とコメントしています。

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