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15代沈壽官さん 駐鹿児島大韓民国名誉総領事に任命 鹿児島・日置市

2021年4月6日19:22

薩摩焼の陶芸家15代沈壽官さんが1月、先代の父、14代沈壽官さんも務めた駐鹿児島大韓民国名誉総領事に任命されました。日韓関係の冷え込みが続く中、名誉総領事職を引き受けたその思いを聞きました。

沈壽官さんの名誉総領事任命に伴い、日置市東市来町にある沈壽官窯には「名誉総領事館」の名称がつきます。

6日は開館式が行われ、イ・ヒソップ駐福岡大韓民国総領事や塩田知事らが出席しました。

15代沈壽官さんは「私がこの仕事と名前を守り後世につなぐこと。それだけで両国のつながりを示すことになる。重責を担うができることからコツコツと進んでいきたい」とあいさつしました。

この名誉総領事に日本で初めて任命されたのは、先代の14代沈壽官さんでした。

14代沈壽官さんは朝鮮半島にルーツを持つ沈家の跡取りとして日韓友好に尽力し、2004年に当時のノ・ムヒョン大統領が来日した際にもこの窯元で大統領を歓迎しました。

イ・ヒソップ駐福岡大韓民国総領事は「普段、韓国の大統領が訪日する時は地方は訪問していないのに、鹿児島に2回ぐらい訪問した理由は、韓国としても沈壽官さんに日韓関係の親善の架け橋としての役割を注視しているから」と話していました。

15代沈壽官さんが今回の名誉総領事任命を韓国から打診されたのは、2020年6月のこと。

徴用工問題などで日韓両政府の関係が冷え込み続ける中、任命を打診された時の心情を「国民感情が両方ともあまり良くなかったので、躊躇はした。ただ、父がやってきた役割だったので父の志、思いを継ぐと。14代が生きた日韓関係の時代と僕が生きた日韓関係は違う時代なので、これからの新しい互いの友誼のために何かができれば」と語りました。

日韓関係の冷え込みに出口が見えない中、朝鮮半島にルーツを持ち、日本で活躍する者として何ができるのか。

父と同じ肩書きを受けた15代沈壽官さんは模索します。

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