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専門家「頻度は減少傾向にあるが警戒が必要」 鹿児島・トカラ列島近海で地震相次ぐ

2021年4月12日19:55

トカラ列島近海では4月9日から地震が相次いでいて、11日の夜は悪石島で震度4が観測されるなど、これまでに震度4から1の地震が200回以上観測されています。専門家は相次ぐ地震について「頻度は減少傾向にあるが警戒が必要」としています。

福岡管区気象台によりますと、トカラ列島近海では4月9日午後11時半から12日午後4時までに震度1以上の地震が215回起きていて、十島村の悪石島では最大で震度4を観測しています。

12日の悪石島の様子です。

十島村では高齢者などへ、万が一の時すぐに避難できるように準備を呼びかけていて、島民の中には非常用持ち出し袋や水を玄関口に準備する人もいました。

民宿『南海荘』の有川美雪さんは「大きな地震が来たらどうしようかなと。心配しているせいなのか地震がないときも揺れているような感じ。タンスにロープを張って固定したり、上の物を落下しないように下に降ろしている」と話していました。

また、島内唯一の学校悪石島小中学校では、今のところ通常通りの授業が行われていますが、学校は児童や生徒たちに避難場所や避難行動を確認するように呼びかけたということです。

十島村の肥後正司村長は報道陣の取材に応じ、海側の集落で暮らす3世帯5人に対し自主避難を呼びかけたことを明らかにしました。

また、地震や火山が専門の鹿児島大学南西島孤地震火山研究所の仲谷幸浩特任助教は、今回の地震について「短期間でまとまって同じような規模の地震が繰り返し発生しているような群発地震の様相を示している。トカラの海域は元々群発地震活動はよくみられる領域。群発化している原因については現在わかっていない」と話しました。

今回の地震は震源の深さが10キロから20キロほどと浅い場所で起きています。

一連の地震のメカニズムについて仲谷さんは、震源の場所などからみて近くにある火山、諏訪之瀬島の御岳との関連性は低く、プレートの地殻内で発生している地震としています。

トカラ列島周辺は過去にも群発地震が発生していて、2000年には最大で震度5強の地震が起きましたが、このときと比べると地震の回数が今回は数日で200回以上と特に多いのが特徴です。

現在、一連の地震は減少傾向にあるものの、仲谷さんは「2000年に実際M5.9と、今回の最大M5.2よりも大きな地震が起こっているような領域なので、より大きな地震も含めて継続的な備えをしていただければ」と、今後も警戒が必要と呼びかけます。

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