鹿児島県警不祥事隠ぺい疑惑【3】県警サイドと本田容疑者 両者の陳述の差異は?警察組織内の受けとめは?
2024年6月6日(木) 18:05
県警の中枢を担った元県警幹部が逮捕された事件は異例の展開を見せています。
これまでの警察の説明と、5日に本田容疑者が法廷で語った意見陳述、その中身はどのように異なっているのでしょうか。
5日、本田容疑者が法廷で明かした警察官の不祥事のひとつが2023年12月の盗撮事件です。
この事件は2023年12月、枕崎警察署の巡査部長が県内の女子トイレで女性を盗撮して逃走した疑いで逮捕され、その後起訴されたものです。
逮捕当時の会見で県警の首席監察官は、犯行当時、巡査部長が勤務中だったのかどうかも含めて事件の詳細を一切明らかにしませんでした。
これに対して5日、本田容疑者が語ったことはー
法廷での本田容疑者の発言
「容疑者は枕崎署の捜査車両を使っており署員が容疑者と聞きました。生活安全部長として報告を受けた私は強い衝撃を受け、捜査指揮簿に迷い無く押印をし、野川本部長に指揮伺いをしましたが、野川本部長は『最後のチャンスをやろう』『泳がせよう』と言って本部長指揮の印鑑を押しませんでした」
そして、今回の本田容疑者本人が逮捕された会見で県警はー
西畑警務部長
「在任中に入手した警察情報が印字された書面を、第三者に郵送して同人に閲読させた」
県警は、本田容疑者が生活安全部長時代に手に入れた内部資料を第三者に郵送し、県警職員1人と一般人1人の個人情報を漏えいした疑いとして、説明をとどめていました。
これに対して5日の法廷では本田容疑者が漏らした情報は、霧島警察署の警察官によるストーカー行為事案をめぐるものだったと明かされました。
その上で本田容疑者はー
法廷での本田容疑者の発言
「本部長指揮の事件となりましたが、この事件も明らかにされることはありませんでした」
「私は“不都合な真実”を隠ぺいしようとする県警の姿勢にさらに失望しました」
こう語った本田容疑者の様子は終始淡々としていて、傍聴席はいちべつもせずに、うつむき加減で法廷を後にしました。
一連の内部告発について、警察内部からはさまざまな声が聞こえてきます。
鹿児島県警OBはー
「部長の立場にある人が組織の隠ぺい体質を変えようとするなら、本部長に正面から具申すべきだった」
また、現職警察官はー
「内部告発をするなら自身の名前を明かして、しかるべき方法をとるべきだったのではないか」
「本部長からアドバイスはもらったことはあるが、理不尽に否定されるようなことはなかった」
「職場は沈んでいる。これからどうなるか不安」
相次ぐ不祥事と合わせて元県警幹部による内部告発。
鹿児島県警が揺れています。
これまでの警察の説明と、5日に本田容疑者が法廷で語った意見陳述、その中身はどのように異なっているのでしょうか。
5日、本田容疑者が法廷で明かした警察官の不祥事のひとつが2023年12月の盗撮事件です。
この事件は2023年12月、枕崎警察署の巡査部長が県内の女子トイレで女性を盗撮して逃走した疑いで逮捕され、その後起訴されたものです。
逮捕当時の会見で県警の首席監察官は、犯行当時、巡査部長が勤務中だったのかどうかも含めて事件の詳細を一切明らかにしませんでした。
これに対して5日、本田容疑者が語ったことはー
法廷での本田容疑者の発言
「容疑者は枕崎署の捜査車両を使っており署員が容疑者と聞きました。生活安全部長として報告を受けた私は強い衝撃を受け、捜査指揮簿に迷い無く押印をし、野川本部長に指揮伺いをしましたが、野川本部長は『最後のチャンスをやろう』『泳がせよう』と言って本部長指揮の印鑑を押しませんでした」
そして、今回の本田容疑者本人が逮捕された会見で県警はー
西畑警務部長
「在任中に入手した警察情報が印字された書面を、第三者に郵送して同人に閲読させた」
県警は、本田容疑者が生活安全部長時代に手に入れた内部資料を第三者に郵送し、県警職員1人と一般人1人の個人情報を漏えいした疑いとして、説明をとどめていました。
これに対して5日の法廷では本田容疑者が漏らした情報は、霧島警察署の警察官によるストーカー行為事案をめぐるものだったと明かされました。
その上で本田容疑者はー
法廷での本田容疑者の発言
「本部長指揮の事件となりましたが、この事件も明らかにされることはありませんでした」
「私は“不都合な真実”を隠ぺいしようとする県警の姿勢にさらに失望しました」
こう語った本田容疑者の様子は終始淡々としていて、傍聴席はいちべつもせずに、うつむき加減で法廷を後にしました。
一連の内部告発について、警察内部からはさまざまな声が聞こえてきます。
鹿児島県警OBはー
「部長の立場にある人が組織の隠ぺい体質を変えようとするなら、本部長に正面から具申すべきだった」
また、現職警察官はー
「内部告発をするなら自身の名前を明かして、しかるべき方法をとるべきだったのではないか」
「本部長からアドバイスはもらったことはあるが、理不尽に否定されるようなことはなかった」
「職場は沈んでいる。これからどうなるか不安」
相次ぐ不祥事と合わせて元県警幹部による内部告発。
鹿児島県警が揺れています。