夏なのに冬景色?
2022.08.30
まるで雪が降り積もっているかのような不思議な写真。
つい先日、強い日差しが降りそそぐ8月下旬の午後に撮影したものです。
実はこの写真、私たちの目には見えない赤外線を写しています。
撮影した場所は薩摩川内市の藺牟田池です。
葉や草に含まれる葉緑素は赤外線をよく反射します。
それが白っぽく写って独特の雰囲気が生まれます。
雪のように見えることから「スノー効果」と言われることも。
鹿児島市紫原にあるKTS近くの公園。
まるで桜の季節のように写りました。
赤外線写真は気象予報士にとってはとても身近なもの。
天気予報で一般的に使われる気象衛星「ひまわり」の雲画像は赤外線撮影によるものです。
雲や水蒸気は常に赤外線を放射しているので、夜でも撮影できるメリットがあります。
こちらはKTSの電波塔です。
赤外線撮影はカメラに専用のフィルターをつけるだけで撮影できますが、なかなか思うような仕上がりにならない奥深さがあります。そこがまた面白いところでもあります