老老介護の現場で起きる「介護疲れ」 負担を軽減する公的サービスと地域活動
2025年11月8日(土) 07:00
地域で支える取り組み

2024年は約3万7000人がこの活動に参加した
鹿児島県では2014年から「高齢者地域支え合いグループポイント事業」を実施。65歳以上の高齢者3人以上のグループでボランティアなどを行うとポイントがたまり、地域商品券などに交換できる仕組みだ。2024年は約3万7000人がこの活動に参加した。
高齢化率41.4%の肝付町では、「いったんもめんと結いの会」が活動している。71歳から86歳の12人のメンバーが毎週水曜日に「おかずのおすそ分け活動」に取り組む。食材を細かく切るなど、高齢者が食べやすいよう工夫されたおかずは、地域住民の見守りも兼ねて直接届けられる。
活動を9年続けるメンバーは「(活動でポイントが貰えることは)皆さん張り合いになります」「みんなそれぞれに薬をのみながらだけど、みんなが薬を全くのまないということは少ないから、私だけでじゃないんだと思ってそこでも元気をもらえる」と語る。
残された課題
しかし、池田助教は「新しいコミュニティーに属することが苦手な方もいる現実がある」と指摘し、そうした人々への支援が課題だと語る。
老老介護の家庭にどうアプローチし、どんなサービスを提供するのか。高齢化社会が進む中、国全体で考えなければいけない大きな課題と言えるだろう。
















































































































