海底で熟成されたワイン、奄美から登場 “海のテロワール”が生む新しい味わい
2026年1月23日(金) 10:00

瀬戸内町で海底熟成ワイン約200本投入
奄美大島の瀬戸内町で、海の中でワインを熟成させる珍しい取り組みが行われた。「海底熟成セラー事業」と名付けられたこのプロジェクトは2024年から始まり、2026年で3年目を迎える。水深約20メートルの海中に沈められたワインは、通常とは異なる環境で熟成が進み、独特の風味が生まれるという。
海の中で育つ"海のテロワール"

半年で熟成、引き上げは7月予定
鹿児島県奄美大島の瀬戸内町にある大島海峡。この海域で2024年から続けられているワインの海底熟成プロジェクトが、2026年も新たな段階を迎えた。
1月21日、瀬戸内町の清水集落沖において、関係者たちがワインボトルを海中へと沈める作業を行った。今回投入されたのは、フランス産の赤ワインやアメリカ産の白ワインなど、計3種類約200本のワインだ。これらは水深約20メートルの海底に設置され、約
半年間かけて熟成される予定である。
このユニークな取り組みを主導しているのは、企業の商品やサービスをPRする東京の会社だ。同社は2024年から瀬戸内町と協力し、この海底熟成プロジェクトを実施している。
海の力がもたらす独特の熟成

海底熟成でワインの味わいがまろやかになるという
海底熟成の特徴は、通常のセラーとは全く異なる環境にある。潮流による微細な揺れや水圧の影響を受けることで、陸上での保存と比べて熟成が早まるとされる。また、こうした条件下で育ったワインは味わいもまろやかになるという特徴があるとのことだ。
プロジェクトを率いるアイスリー社の森谷悠以社長は「奄美大島の海は暖かいことで良い変化を生んでいる」と話す。「1年目2年目3年目でワインの種類も変えていてバリエーションも増えている状況。一つ一つのワインで言うテロワール(土地の個性)、"海のテロワール"も楽しんでもらえたら」と、海底熟成ならではの魅力を語った。
地域とつながる高級ワイン
海底に沈められたワインは2026年7月に引き上げられ、インターネットを通じて販売される予定だ。価格は1本2万7500円からとなっており、プレミアム感を打ち出している。
これらのワインは販売だけでなく、同社が瀬戸内町内で運営する飲食店でも提供される計画だ。また、瀬戸内町のふるさと納税の返礼品としても登録される予定となっており、地域活性化にも一役買うことが期待されている。
このように、海底熟成ワインは単なる商品開発にとどまらず、地域の特色を活かした観光資源や、瀬戸内町の魅力を全国に発信する手段としても注目されている。奄美大島の豊かな海の恵みを活かしたこの取り組みが、今後どのように展開していくのか、引き続き注目したい。



















































































































