鹿児島県予算企画【2】物価高対策や防災 「暮らしを守る」「確かな安心」
2026年2月26日(木) 18:20
25日に続き、鹿児島県の2026年度当初予算案を深掘りする特集です。
26日は物価高対策や災害への備えなど、県民の安心安全を守るために県が予算案に盛り込んだ施策を見ていきます。
塩田知事
「賃金の上昇が物価の高騰にまだ追いついていないという状況が課題」
当初予算案発表会見の場でこのように述べた塩田知事。
物価高を乗り切るため、新たに「鹿児島の暮らしを守る」をテーマに掲げ、約154億円を盛り込みました。
塩田知事
「子どもたちにしわ寄せがいかないように、という思いがある」
鹿屋市にある「朝の子ども食堂」です。
子供たちに朝ご飯の大切さを伝えたいと、毎月第4水曜日、子供たちに無料で朝ご飯を提供しています。
「(おにぎり)2個目いく?」
「うん」
「先にウインナーなんだ(笑)」
ここでは食材こそ地元の食品会社が提供してくれていますが、光熱費や水道代などの経費が上昇。
厳しい経営状況が続いているということですが、子供たちや地域の交流の場として子ども食堂を続けていきたいとしています。
こちらは鹿児島市の「消費者物価指数」の推移を示したグラフです。
2020年の物価を100とした時、2025年は110.9まで上昇しています。
さらに食料品に限ってみれば、2025年の指数は127.2。顕著な上がり方を見せています。
こうした物価高に対応するため、県は子ども食堂を支援しようと予算案に約2100万円を計上しています。
物価高の波は鹿児島の畜産にもー
「ここで38頭の繁殖雌牛を育てています」
日置市の東駿汰さんです。
東さんは「繁殖雌牛」と呼ばれる母牛を育て、その牛が産んだ子牛を競りなどに出荷する繁殖農家です。
東さんが最も物価高の影響を受けているのは、牛に与える輸入飼料だといいます。
繁殖農家(日置市)東駿汰さん
「トウモロコシとか大豆かすなどの輸入飼料。一番上がっている、倍くらい」
さらに、牧草の一部も輸入に頼らざるをえない状況です。
東さん
「栄養価的には少しでもやった方がいい。高いのでなかなかいっぱいはやれない」
東さんはえさ代を抑えようと自身の田んぼで牧草を育てえさに使っていますがー
東さん
「できるだけ自給飼料を作ろうとはしているが、機械代も高くなっている」
農林水産省がまとめた子牛1頭あたりの生産費は、ここ10年で上昇傾向が続いています。
2024年と2014年を比べると、25万円余りもコストが上昇していることがわかります。
その一方で、2019年に70万円を超えていた県内の子牛の平均価格は2024年には50万円を下回りました。
こうした状況に対応するため、県は農家に対し、繁殖雌牛1頭あたり2500円程度を支援しようと約3億1100万円を予算案に盛り込んでいます。
日置市畜産青年部の尾堂武志副会長は予算案に感謝しながらも「出口が見えない」と不安を漏らします。
日置市畜産青年部・尾堂武志副会長
「ありがたいことだが、肉用牛農家戸数が多いから果たして十分と言えるほどの支援をしてもらえるのか。『畜産王国鹿児島』それだけは守っていきたいのでそれぞれ歯を食いしばって頑張っている」
私たちの日々の暮らしに直接つながるのが物価高への対策なら、いざというときの安心・安全に欠かせないのが防災です。
2025年8月、県央を襲った大雨では、浸水被害は約1740棟にのぼり、県内の至るところで土砂崩れが発生しました。
この際、課題となったのが被害状況の迅速な把握です。
県 災害対策課・久野聡課長
「市の職員が現地を歩いて調査したものが少しずつ積み上がって情報が集まってくるので、全体的にどれくらいの被害規模なのかが分かりづらかった」
これを踏まえ県が予算案に計上したのが、災害前と災害後の衛星写真をAIが分析する事業です。
このシステムで災害の全体像をいち早く把握し、災害対応に生かすことが狙いです。
県 災害対策課・久野聡課長
「ただ画像を入手するだけではなくてAIの解析技術を使って具体的にどの範囲で浸水被害が起こっているのかを瞬時に解析したものを情報として得る、それによって災害対応を速やかに行っていきたい」
予算案を通して見えてくる県が描くビジョンは、県民の暮らしを守り、確かな安心を得られるものとなるのか。今後も県の取り組みに注目です。
26日は物価高対策や災害への備えなど、県民の安心安全を守るために県が予算案に盛り込んだ施策を見ていきます。
塩田知事
「賃金の上昇が物価の高騰にまだ追いついていないという状況が課題」
当初予算案発表会見の場でこのように述べた塩田知事。
物価高を乗り切るため、新たに「鹿児島の暮らしを守る」をテーマに掲げ、約154億円を盛り込みました。
塩田知事
「子どもたちにしわ寄せがいかないように、という思いがある」
鹿屋市にある「朝の子ども食堂」です。
子供たちに朝ご飯の大切さを伝えたいと、毎月第4水曜日、子供たちに無料で朝ご飯を提供しています。
「(おにぎり)2個目いく?」
「うん」
「先にウインナーなんだ(笑)」
ここでは食材こそ地元の食品会社が提供してくれていますが、光熱費や水道代などの経費が上昇。
厳しい経営状況が続いているということですが、子供たちや地域の交流の場として子ども食堂を続けていきたいとしています。
こちらは鹿児島市の「消費者物価指数」の推移を示したグラフです。
2020年の物価を100とした時、2025年は110.9まで上昇しています。
さらに食料品に限ってみれば、2025年の指数は127.2。顕著な上がり方を見せています。
こうした物価高に対応するため、県は子ども食堂を支援しようと予算案に約2100万円を計上しています。
物価高の波は鹿児島の畜産にもー
「ここで38頭の繁殖雌牛を育てています」
日置市の東駿汰さんです。
東さんは「繁殖雌牛」と呼ばれる母牛を育て、その牛が産んだ子牛を競りなどに出荷する繁殖農家です。
東さんが最も物価高の影響を受けているのは、牛に与える輸入飼料だといいます。
繁殖農家(日置市)東駿汰さん
「トウモロコシとか大豆かすなどの輸入飼料。一番上がっている、倍くらい」
さらに、牧草の一部も輸入に頼らざるをえない状況です。
東さん
「栄養価的には少しでもやった方がいい。高いのでなかなかいっぱいはやれない」
東さんはえさ代を抑えようと自身の田んぼで牧草を育てえさに使っていますがー
東さん
「できるだけ自給飼料を作ろうとはしているが、機械代も高くなっている」
農林水産省がまとめた子牛1頭あたりの生産費は、ここ10年で上昇傾向が続いています。
2024年と2014年を比べると、25万円余りもコストが上昇していることがわかります。
その一方で、2019年に70万円を超えていた県内の子牛の平均価格は2024年には50万円を下回りました。
こうした状況に対応するため、県は農家に対し、繁殖雌牛1頭あたり2500円程度を支援しようと約3億1100万円を予算案に盛り込んでいます。
日置市畜産青年部の尾堂武志副会長は予算案に感謝しながらも「出口が見えない」と不安を漏らします。
日置市畜産青年部・尾堂武志副会長
「ありがたいことだが、肉用牛農家戸数が多いから果たして十分と言えるほどの支援をしてもらえるのか。『畜産王国鹿児島』それだけは守っていきたいのでそれぞれ歯を食いしばって頑張っている」
私たちの日々の暮らしに直接つながるのが物価高への対策なら、いざというときの安心・安全に欠かせないのが防災です。
2025年8月、県央を襲った大雨では、浸水被害は約1740棟にのぼり、県内の至るところで土砂崩れが発生しました。
この際、課題となったのが被害状況の迅速な把握です。
県 災害対策課・久野聡課長
「市の職員が現地を歩いて調査したものが少しずつ積み上がって情報が集まってくるので、全体的にどれくらいの被害規模なのかが分かりづらかった」
これを踏まえ県が予算案に計上したのが、災害前と災害後の衛星写真をAIが分析する事業です。
このシステムで災害の全体像をいち早く把握し、災害対応に生かすことが狙いです。
県 災害対策課・久野聡課長
「ただ画像を入手するだけではなくてAIの解析技術を使って具体的にどの範囲で浸水被害が起こっているのかを瞬時に解析したものを情報として得る、それによって災害対応を速やかに行っていきたい」
予算案を通して見えてくる県が描くビジョンは、県民の暮らしを守り、確かな安心を得られるものとなるのか。今後も県の取り組みに注目です。



















































































































