放置竹林問題「9割以上が放置」 竹林面積日本一・鹿児島で拡大、地域資源化の試みとは
2026年4月6日(月) 11:40

竹林放置でリスク拡大 タケノコ産地・鹿児島の現場を取材
タケノコの産地として知られる鹿児島県。だが今、その竹林をめぐって新たな課題が生まれている。放置竹林の拡大だ。「おそらく9割以上が放置されている」と専門家は推測する。一方で、厄介者になりかねない竹を地域の資源として生かし、全国から注目を集める自治体がある。鹿児島県大崎町の取り組みを中心に、竹林をめぐる「今」を追った。
竹林面積が日本一、でもその9割以上が放置されている

タケノコ減少と放置竹林の矛盾 輸入増で需要落ち、鹿児島の竹林は2万haに拡大
鹿児島市の仙巌園で風にそよぐ孟宗竹。中国が原産のこの竹は、江戸時代中期に当時の薩摩藩主・島津吉貴が中国風の庭園を造るために輸入したのが、県内での始まりとされている。その後、タケノコの需要を受けて食用として県内各地に広まっていった。
しかし近年、輸入品の増加などを背景に竹の消費量は減少。県内の竹林面積は2012年の1万6千ヘクタールから、2024年には2万ヘクタールへと拡大した。国の最新統計では、鹿児島の竹林面積は2位以下を大きく引き離して日本一となっている。
森林計画学を専門とする鹿児島大学農学部の寺岡行雄教授(森林経営学)はこう述べる。
「おそらく(竹林の)9割以上が放置されているのでそれぐらいになっている」
放置された竹林は、他の植物の生育を妨げるだけでなく、土砂崩れなどのリスクにもつながる可能性が指摘されている。
タケノコ農家が語る「現場」の実情

放置竹林を資源に変える取り組みが必要
県内有数のタケノコ産地、さつま町。子供のころからタケノコづくりに関わってきた山内龍也さん(67)の竹林は、良質なタケノコを育てるために適度に竹が間引かれ、よく手入れが行き届いている。
「今の時期はウグイスが鳴いたり、気持ちのいいところですよ、竹山は」と山内さんは話す。
しかしその一方で、集落の現実にも目を向ける。
「みんな年をとっていくにつれて、竹山の手入れができないという人が多くなっている」
高齢化が進む中、放置竹林は今後さらに増えていく可能性がある。寺岡教授は、竹を「厄介者」ではなく地域の資源として生かす必要性をこう訴える。
「(竹が)売り物になってそこで人が手間をかける分のコストがまかなえるようなものが大事。この出口をしっかりと確保できれば、孟宗竹林を利用していくことに繋がっていくのでは」





















































































































