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県内各地で”火球”目撃 専門家「流れ星よりも明るい」「めったにないこと」【鹿児島】

2025年8月20日(水) 19:05

19日の夜は、驚いた人も多かったかもしれません。

こちらは19日午後11時過ぎの県内の情報カメラの映像です。

真昼のように明るくなった後、強い光を放つ物体が落下していきます。

専門家によりますと、この光は流れ星としては特に明るい火球とみられていて、SNSでは目撃情報も相次いでいます。

19日午後11時8分過ぎ、鹿屋市の上空です。

光が差し、一瞬にして画面が真っ白になるほどの明るさに。

赤い一筋の光が流れていきました。

鹿児島の夜空にまばゆい光を放ったこの物体。

同じ時間、霧島市の鹿児島空港でも・・・

こちらでも上空が明るくなった後、強い光が落下していきました。

この光は県内に設置された13のカメラでもほぼ同じタイミングで確認され、SNSには「一瞬青空になった」「雷の光とは違って、何だろうと思った」といった目撃情報が相次ぎました。

突如、鹿児島の夜空を照らした光の正体について、薩摩川内市の天文台、「せんだい宇宙館」の前田利久館長は。

前田館長
「火球とみられるものだと思う。火球とは流れ星よりも明るいもので、一般に金星よりも明るいものを火球と呼ぶようにしている。ゆうべのものは、その中でもかなり明るかったと思う」

目撃した人の中には音を聞いたという声も。

鹿児島地方気象台では光が確認された約8分後の午後11時16分頃、空振が確認されたということです。

この時間、桜島の噴火はありませんでした。

前田館長
「スピードが音速を超える場合は衝撃波が聞こえることがある。今回もそれが聞こえた、観測されたのは非常に大きなこと、めったにないこと」

一般的に流れ星は数ミリ程度と見られますが、今回観測されたものはその光の強さなどから数センチから数十センチと見られるということです。

前田館長はこの火球が仮にいん石として落下していた場合、その方角から太平洋上に落ちたのではないか推測しています。

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