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２１日の午後５時ごろに日置市付近に上陸した台風１２号は、２２日午前６時現在、宮崎県日向市の南をゆっくりした早さで北東へ進んでいるものと推定されます。

種子島は風速１５メートル以上の強風域を抜けましたが、薩摩地方と大隅地方は引き続き強風域に巻き込まれています。
台風はこのあと日向灘を北東に進み、２２日昼過ぎまでに熱帯低気圧に変わる見込みです。

２０日１８時の降り始めから２２日午前５時までの降水量は、
▼鹿児島市喜入中名町　２９９．０ミリ
▼日置市東市来　　　　２８３．５ミリ
▼南さつま市加世田　　２６０．０ミリ

薩摩地方では、これまでの雨で地盤が緩み、土砂災害の危険度が高くなっている地域があります。
現在、土砂災害警戒情報が、鹿児島市、枕崎市、指宿市、西之表市、日置市、南さつま市、南九州市、三島村、十島村、南大隅島、屋久島町に出されています。

薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、２２日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

また、台風の動きが遅いため、同じ地域で雨が降り続いて、総降水量が多くなる可能性があります。

２２日に予想される１時間降水量は多い所で、
▼薩摩・大隅地方　５０ミリ
▼種子島・屋久島地方　７０ミリ

２２日６時から２３日６時までに予想される２４時間降水量は多い所で、
▼薩摩地方　１００ミリ
▼大隅地方　１２０ミリ
▼種子島・屋久島地方　１５０ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、２２日夕方にかけて強い風が吹く所があります。
２２日に予想される最大瞬間風速は、各地域で最大２５メートルです。

また、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方の沿岸の海域では、２２日夕方にかけてうねりを伴い波が高い所があります。
２２日に予想される波の高さは、各海域でうねりを伴い２．５メートルです。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒するとともに、強風、うねりを伴った高波、落雷、竜巻などの激しい突風に注意が必要です。