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当たり前じゃない夏

今年は異常気象に自然災害…
特に立て続けに起こっているような気がしています。

心が休まらない日が続きますが
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

民家に押し寄せた大量の土砂

何より最近では
霧島や姶良を中心に大雨による被害が相次いで

1週間が経った今でも
まだまだ水が充分に出なかったり
復旧への作業に追われていたり

多くの方がたたかっていらっしゃると思います。

土砂のかき出し作業をする方々

わたしも8日から約1週間
霧島や姶良に取材で通わせていただいていましたが

被害は本当に深刻で
お盆も夏休みもなく汗を流されているみなさんの姿に
とても胸が痛みました。

給水を手伝うお子さん

それと同時に

断水を免れた場所では
温泉の無料開放や水の無料提供をされていたり

小さなお子さんがお水を汲むのを
一生懸命手伝っていたり

助け合いの輪が広がっている光景も
たくさん目の当たりにしました。

何かがあったときどう行動すべきか
すごく考え続けた1週間でした。

そして8月15日には、終戦の日。
戦後80年が経った日本。

戦争のことを胸に問うのは夏だけじゃないと思いながら
今年も夏を機に祖母と戦争のはなしをしました。

当時3歳だった祖母は
覚えている限りのことや思うことを
わたしに教えてくれましたが

最後に一言「みんな歳をとりすぎた」とつぶやきました。

80年という月日が経ったということは
当時の話を語ってくださる方が
だんだんと少なくなってきているということ。

まだ生きていらっしゃったとしても
もう記憶が曖昧になってきてしまっている方も多いと
祖母は話していました。

戦争の話を聞かせていただくことも
当たり前じゃない時代になってきていると思いました。

戦後80年の夏に
立て続けに鹿児島を襲った自然のおそろしさ。

何も当たり前じゃないと胸に刻む夏になりました。

受け取ったものを大切に
わたしはこれからどう行動していくべきか
毎日考えたいと思います。